今、なぜミネラル(カルシウム)が必要なのか
■ミネラルは、様々な物質と結合して活躍している
◆たんぱく質(アミノ酸)
◆糖質(デンプン、ブドウ糖)
◆脂質(脂肪酸)
◆ビタミン
これらの栄養素は「美育ミネラル」(イオン化したミネラル)と結びつくと体に吸収されやすく、安定的に作用することができます。 必要に応じて、栄養素と結合したり、あるいは細胞の内部で作られた老廃物と一緒になって、細胞を出入りするのです。 つまり、私たちにとって必要な栄養素もイオン化したミネラルと結合して、初めて体内に吸収され、働くことができるということのです。 また、一つ一つの細胞が「しっかりする」という意味の分子間の結合にも大きな役割を持っています。 たとえば、私たち人間の体の15~18%はたんぱく質でできていますが、たんぱく質の分子間結合はイオン結合によって行われてるので、 カルシウムやマグネシウム、亜鉛などのイオン化やミネラルがあるとその結合はより強くなります。細胞がより「しっかり」して酸化もしません。 これは、肌や髪、爪でいうなら、色つやの良い美しい状態をキープできるということなのです。 このことは食べ物に置き換えても同じです。野菜、果物、穀類、肉、魚等はミネラルがリッチで、なおかつ食べ物としてもバランスが整っているので、 新鮮で美味しく(高品質)しかも日持ちがよくなるのです。
■そもそもカルシウムとは何なのか
カルシウムは「ミネラル」の一種ですが、では「ミネラル」とは?
簡単にいうと、金属塩のことなのです。
「えっ?金属なの?」と、驚く方も多いでしょう。カルシウムのほかに、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛、銅、鉄なども
人の体に不可欠な金属塩なのです。カリウムは野菜に多く含まれ、ナトリウムは市販の塩に入っているといえば納得ですね。
これら金属塩、つまりミネラルは、
◆陰イオン(マイナスイオン)・・・・・塩素・硫黄・リン
◆陽イオン(プラスイオン)・・・・・カルシウム・マグネシウム・カリウム・ナトリウム
に分類され、またの名を「生命維持必須ミネラル」と呼ばれています。文字通り、「これらを摂取しなくては生命にかかわります」というミネラルたちなのです。
わたしたち、人間の基礎である細胞は、細胞内液と細胞外液からできています。細胞外液にはナトリウムが、内液にはカリウムが満たされています。
カルシウムとマグネシウムは、ナトリウムとカリウムのバランスを調整する役目を担っています。
このバランスが崩れると、高血圧などの現代病につけ入られてしまうのです。
■カルシウムはマグネシウムと摂取しよう
以上お話ししてきたことで、疑問に思う方もいることでしょう。「カルシウムを摂りましょう」と言われても、同じく大切な役割のカルシウムは無視されています。 カルシウムはマグネシウムと一緒に摂ると吸収率が増すことも、あまり知られていません。 ここにカルシウム補強食品やカルシウム摂取に関する落とし穴があります。カルシウムだけを目的に補強食品や薬剤をいくら摂っても、 吸収率が非効率であるばかりか、細胞の内、外液バランスを整えるのも難しくなります。 大切なポイントは「カルシウムはマグネシウムと一緒に摂取してこそ真価を発揮する」ということなのです。