必須ミネラルは生命維持に不可欠
■危険なものを無害化するミネラルの働き
特に生命時に不可欠なミネラル7種類を「生命維持必須ミネラル」と呼んでいますが、ミネラルは金属の性質上、アルカリ性を示す「陽イオン」と、
酸性を示す「陰イオン」があり、
生命必須ミネラルでは
◆カルシウム・マグネシウム・カリウム・ナトリウム(アルカリ性で)
◆リン・硫黄・塩素(水に溶けると酸性)
微量必須ミネラルでは
◆鉄・亜鉛・マンガン・銅・コバルト・クロム・モリブデン・バナジウム・ニッケル・スズ・アルミニウム(アルカリ性)
◆ヨウ素・セレン・フッ素・ケイ素(酸性)
この酸性とアルカリ性(酸・塩基)の関係は、常にバランスの上に成り立っています。
何らかの理由でバランスが崩れたり、量が少なかったりすると、体内環境が変化し、正常に作動することができなくなります。
ひどいときには死に至ることさえあるのです。人体のミネラルバランスはPH7.4を維持する仕組みになっているのです。
カルシウム・マグネシウム・カリウム・ナトリウムは、毒性(酸性物質)を中和したり、分子構造の安定化に働いています。
この毒物の中和=解毒がポイントです。たとえば、食品の中に含まれる危険な物質を口に入れる前にミネラルで解毒することができますし、
仮に有害な物質が体内に入ってきても、ミネラルの力で解毒することができるのです。
■お酒をたくさん飲む人はカルシウムを
お酒は少量なら「百薬の長」ですが、多量に飲むと神経が麻痺して、記憶が一時的に消えるなど、様々な症状が現れます。 このアルコールの分解速度を増して、解毒を助けるのがほかならぬミネラルで、特にカルシウムや亜鉛が活躍をします。 アルコールを飲むとアルコールは酸化され、アセトアルデヒドという物質に変化します。 これは胃の中でも行われますが、吸収が速いために血液中に送り込まれ、主に肝臓で分解されます。 この分解・中和の主役がカルシウムで、もしカルシウムが不足していると、解毒のために骨からカルシウムを出すことになります。 このため、お酒を多量に飲むほどカルシウムも多量に骨からどんどん放出するのです。 アルコール依存症者が亡くなって火葬すると、骨が粉々になりやすいというのは、このためです。 私たちの体の中には、日常的に毒性物質が入り込んできますが、ミネラルが豊富にあれば安心なのです。 それは、ミネラルが中和・解毒作用をしてくれるからなのです。