カボチャとタマネギの2つの野菜を組み合わせる
『タマネギ』は、高血糖や脂質異常(高脂血)を改善に導いて血液をサラサラにしたり、 血栓の形成や動脈硬化の進行を抑えたり、脳卒中や心臓病の発生を防いだりするなど、優れた健康効果を有することが、 世界各国の研究者により2000編以上の論文で報告されています。 そこで、カボチャとタマネギの2つの野菜を組み合わせた状態でACE阻害活性の強さを調べる実験を試みたところ、 カボチャとタマネギは、それぞれを単体で摂るより2つ同時に食べたほうが、降圧効果が飛躍的に高まることがわかりました。 人の試験では31人中30人で高い最大血圧が下がったのです。
■高血糖や脂質異常症の8割がタマネギで改善
カボチャに備わる降圧作用の研究を進めるうちに、私たちはカボチャをある野菜とともに食べれば、大きな効果が生まれる、 という新しい発見をしました。その野菜とは、味の面でもカボチャと非常に相性がいい「タマネギ」です。 タマネギは、 高血糖や脂質異常(高脂血)を改善に導いて血液をサラサラにしたり、 血栓の形成や動脈硬化の進行を抑えたり、脳卒中や心臓病の発生を防いだりするなど、優れた健康効果を有することが、 世界各国の研究者により2000編以上の論文で報告されています。
私たちも、タマネギの健康効果の大きさにはかねてから注目して複数の臨床試験を行っており、 タマネギを毎日継続して数ヵ月間摂取することで、 糖尿病や脂質異常症の患者さんの約八割に顕著な改善効果が認められることを報告してきました。 ちなみに、タマネギのこれらの効能は、主に、タマネギ特有の匂いや辛みのもとであるイオウ化合物によるものと考えられています。
そうしたタマネギに、私たちは、カボチャほど強くはないものの、顕著なACE阻害活性があることを見出していました。 そこで、これら2つの野菜を組み合わせた状態でACE阻害活性の強さを調べる実験を試みました。 その結果、カボチャとタマネギは、それぞれを単体で摂るより二つ同時に食べたほうが、 降圧効果が飛躍的に高まることがわかったのです。