降圧剤(薬)をやめる③「利尿剤の弊害について」
『利尿剤』で血圧を下げると、血液がドロドロになり血流悪化したり、 腎臓病になりやすいという弊害がある!!
■降圧剤の弊害を脳が真っ先に受ける
高血圧症の原因は「ストレス」です。そのストレスが解消できれば、血圧は自ずと生き方に見合ったレベルに下がり、
安定するはずです。最近、人づてにこんな話も聞きました。
東日本大震災の1週間後、医療ボランティアとして避難所に派遣された医師は、お年寄りから
「薬は全部津波に流されてしまった。血圧が高いのに薬も飲めない、不安だ」
と涙ながらに訴えられました。しかし、そこに処方する薬はありません。
医師はお年寄りの手を握り、じっと話を聞いてあげることしかできませんでした。
しかし、それで血圧は下がったのです。医師に対して不安を吐き出すことで、交感神経の緊張がほぐれたからでしょう。
私にはあたりまえの現象ですが、その医師にとっては初めての経験であり、「高血圧には薬はいらないのかもしれないな」と、
つくづく思ったそうです。
私は、このような臨床医が一人でも増えてくれることを願っています。 現代医学にも高血圧にストレスが関係するという認識はありますが、根本原因とは見ておらず、生活指導も曖昧です。 そのため血圧も思うように下がらず、薬によるコントロールを余儀なくされるケースが目立つのです。 もちろん、薬を飲んで健康になれれば幸せですが、実際には、薬を飲んで血圧が下がっても、健康度がアップするとはいえません。 なぜなら、高血圧の薬の多くは血流を抑制することで、血圧を下げる作用をするからです。 つまり、血流を確保するために上がっている血圧を、血流を抑制して下げようとするのです。 ストレスを放置したまま薬で血圧を下げる流れに入れば、体はたちまち血流不足となり、健康状態は急速に悪化するでしょう。
そして、その弊害を真っ先に受けることになるのが脳です。 血圧180ミリの人は、血管に180ミリの圧力をかけないと血液が脳まで届かない状態にあるのです。 血圧の薬を飲んで、めまいや頭痛、耳鳴り、難聴、目のカスミなどを覚えた人、うつ状態や認知症の発症・悪化が見られた人は、 真っ先に薬の副作用だと考えなくてはなりません。
■「血圧が下がるか」「健康になれるか」
さらに、血圧を下げる薬の中でも、とりわけ大きな健康被害が懸念されるのが「利尿剤」です。 利尿剤は尿量を増やし、血液量を減らすことで血管の抵抗性を落とし、血圧を下げます。 その最大の副作用は、脱水によって血液の粘性が高まることでしょう。 ドロドロの血液を流すため、交感神経の緊張もより高まることになるからです。 また、血圧を上げているのは交感神経ですから、その過程では当然、薬の効きが悪くなり、投薬量も増やされるでしょう。 すると、交感神経の緊張は一層強まり、血流障害も全身で起こってきます。こうして始まるのが病気の連鎖です。
その代表的な病気の一つが、「腎臓病」です。 腎臓は利尿剤が直接作用する場所なので、脱水による血流不足が起こりやすく、障害を受けやすいのです。 にもかかわらず、利尿剤が腎臓病の治療にも使われるという、摩訶不思議な現状も見られます。 「腎臓病にかかると血圧も上昇し、血圧を徹底管理することで腎臓は守られる」と考えられているからです。 しかし、腎臓病で血圧が上がるのは病気の悪化ではなく、何とか血流量を増やして治ろうとする体の最後の訴えです。 血圧を上げたくないなら、温かいお湯でも飲んで血流を助けてやればよいのです。 それなのに、わざわざ利尿剤を投与し、血流を阻害しては、治ろうとする力を奪っていく、現代医学の実態・・・・・。 近年、透析患者が増えている原因も、利尿剤の過剰使用に伴う弊害、体を守る最後の砦が無理やり破られての弊害でしょう。
私は10年近く、こうして利尿剤の弊害を訴え続けてきましたが、NHKでは最近、利尿剤の良さをアピールする番組も放映された
と聞きました。「高血圧患者には、利尿剤以外の降圧薬を服用させても、減塩を徹底させても血圧は下がらず、
むしろ上がってしまう場合がある。そんな人には、利尿剤が効果を発揮することが多い」が番組の主張のようです。
しかし、血圧を論じるうえで大切なのは、何を指標とするかです。利尿剤を勧める先生は「血圧が下がるか」を指標とし、
私は「健康になれるかどうか」を指標としているから、話がかみ合わないのです。
これまで、私が語ってきたのも、生命体としての本質的な健康にまつわる話です。
それを証明するのは私自身であり、私の話に共感し、納得された皆さんだと思っています。
利尿剤も急性毒ではありませんから、飲むべきかどうか迷っているなら、どうぞ試してください。 それで血圧が下がらなければ、健康に害はないということです。 逆に血圧が下がり、体調も悪くなってきたら服用をやめ、ストレス改善を図ればいいだけの話です。 高血圧に限らず、その治療が正しいかどうかを教えてくれるのも、あなた自身の体なのです。