サラシア(コタラヒム)茶【高血糖対策・糖尿病予防に】

スリランカ原産の貴重なハーブ、『サラシア(コタラヒム)』は、 糖質の吸収を妨げ、食後の血糖上昇を抑制することが科学的に証明され、 高血糖対策・糖尿病予防に有効であることがわかりました。 サラシア茶は、血糖コントロールする上で大変役立ち、 サラシア茶を食生活に取り入れている糖尿病患者も少なからずいます。


■「サラシア(コタラヒム)」とは?

高血糖抑制とダイエット効果で注目されている

『サラシア』(コタラヒム)は、インドやスリランカなど熱帯地方に自生するツル性の植物です。 その歴史は古く、5000年も前から、マハラジャ(王侯貴族)たちがダイエットの秘薬として用いていたという記述が インドの伝承医学”アーユルヴェーダ”に残っているほど、古くからその薬効が知られています。 日本でもサラシアの肥満抑制効果が話題となりましたが、他にも宿便解消・中性脂肪や内臓脂肪の減少・高血圧改善などの 健康効果が高く評価されており、なかでも、糖尿病への働きは秀逸で、科学的な解明も進んでいます。 サラシアの有効成分である「DASDES」は、日本とアメリカで特許を取得しています。


●サラシアの高血糖を改善する働き

糖を分解する酵素の働きを阻害

私たちが食事で摂った糖(でんぷんや砂糖)は、腸内で分解されて単糖(ほとんどはブドウ糖)の状態になって初めて吸収されます。 このとき、糖質を単糖にするには、α-グルコシダーゼという酵素が必要です。 サラシアには、この酵素の働きを阻害する作用(α-グルコシターゼ阻害作用)のあることが、 京都薬科大学での研究で明らかにされています。つまり、サラシアを摂れば、糖の分解が抑えられ、 体内に吸収されないまま排出され、血糖値の上昇を防ぐことができるのです。 なお、この作用は、サラシアに含まれている「サラシノール」「コタラノール」 という成分の働きによることも明らかになっています。

サラシアの血糖低下作用はα-グルコシダーゼ阻害作用だけでなく、他の働きも関係しています。 サラシアには、肝臓での「糖新生」を阻害する作用もあります。 糖新生とは、ダイエット中や就寝時など血液中の糖が不足したときに、肝臓でたんぱく質や脂肪をもとに 新たに糖を作り出す働きのこと。糖尿病の人が糖新生を起こすと、体は一段と高血糖の状態になり、糖尿病が悪化します。 サラシアは、こうした糖新生に関わる酵素の働きを抑えて、糖新生を低下させる作用があるのです。 この作用は、サラシアに含まれる「マンジフェリン」という成分によるものであることが示されています。 さらに、糖新生を低下させることにより高血糖の状態が抑えられ、網膜症・腎症・神経障害といった合併症の予防にも 効力を発揮するのです。

以上のように、サラシアには糖尿病の予防に役立つ大きな力が秘められています。 しかも、その作用は薬と比べると緩やかで、副作用の心配もありません。 こうしたサラシアの効果は、2002年にWHO(世界保健機関)によって認められています。 サラシアは、スリランカでは貴重な薬木のため、政府の管理下に置かれ、長い間、他国への輸出が禁止されていました。 しかし、2003年から一定の条件のもと、日本への輸入が行われ始めました。 そして、サラシアを加工して作ったお茶が市販されるようになり、赤い色の見た目から新型の紅茶飲料として、 今、人気を集めているのです。


■サラシアの有効試験

多くの試験で効果が報告されている

サラシアの糖尿病に対する効果は、上に述べたように、腸で糖を分解するα-グルコシダーゼの働きを阻害したり、 肝臓での糖新生を防いだりすることでもたらされます。こうしたサラシアの高血糖や糖尿病の改善効果は 多くの試験で確認されているので、それらのいくつかを紹介しましょう。

●【実験①】

鳥取大学医学部の研究グループが行った試験では、健康な30代の人10名を対象にサラシアのエキスをそれぞれ 200mg、300mg、400mg摂取して5分後に糖50gを摂った場合と、糖のみを摂った場合の血糖値の上昇を比較しました。 その結果、30分後から血糖値は徐々に下がり始め、サラシアのエキスを摂った場合は、いずれも糖のみをとった場合よりも 明らかに血糖値の上昇が抑えられていることが確認されたのです。 その上、インスリンの分泌も、サラシアのエキスを摂った場合は有意に低く抑えられることがわかりました。

●【実験②】

保健衛生大学の研究グループは、サラシアを一定期間摂った場合の空腹時の血糖値の変化を調べました。 この試験の対象となったのは、境界型と軽度のⅡ型糖尿病で治療中の患者16人。 対象者の人たちに朝・昼・晩の食前5分前に、サラシアの顆粒(80mg)をお湯で溶かしたものを12週間摂取してもらい、 そして、4週間ごとに採血をして血糖値を計測しました。 その結果、サラシア摂取後4週間ごとの血糖値は、次第に低下していきました。 しかも、試験を中止して4週間後に測ったときも、試験前に比べて血糖値は低い値を示していたのです。 なお、この試験では、ヘモグロビンA1cの変化も調べています。 こちらの結果も、サラシア摂取後は数値が有意に改善していました。


以上のことから、サラシアを摂ると、高い血糖値の上昇が抑えられて糖尿病の予防に役立つことはもちろん、 長期にサラシアを摂り続ければ、高血糖の改善にも役立つ可能性が示されたのです。 現在、サラシアを加工して作った紅茶タイプの製品が通信販売などで市販されているので、 高血糖や肥満に悩む人は、一度試してみてはいかがでしょうか。 なお、サラシア茶は食前か食中に飲むと大きな効果が得られます。