糖質制限で歯ぎしり、食いしばりを防ぐ

歯周病を悪化させる睡眠中の歯ぎしり、食いしばりを防ぐには、夜の糖質制限と自己暗示が有効。


■糖質制限で歯周病予防

以下の文章は某健康雑誌より転載させていただきました。



●糖質制限を継続すると睡眠の質がよくなる

私が午後5時以降、糖質を摂らないようにアドバイスしているのは、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりを予防するためです。 食事で糖質を摂ると、まず血糖値が上昇します。糖尿病や血糖値調節機能障害の人は、その後、血糖値が急激に下がります。 すると、体は血糖値を下げるグルコンやアドレナリンなどのホルモンを分泌します。 アドレナリンは体を興奮させる交感神経を優位にするので、歯ぎしりや食いしばりが起こりやすくなります。 仕事に集中しているときなども、食いしばりをしている人がいます。これは食いしばることで、アドレナリンを出そうとしているのです。 夕食で糖質を摂って血糖値を上げると、寝ている間に低血糖になるので、歯ぎしりや食いしばりがひどくなります。 歯ぎしりや食いしばりによる力は、歯茎に大きな負担をかけ、歯周病の大きなリスクになります。 また血糖値は、一度上昇すると、安定するまでに時間がかかります。 寝る前の食事で糖質制限すれば、睡眠中の血糖値が安定します。その結果、歯茎への負担が減り、歯周病の悪化が防げるのです。 私自身も経験していますが、糖質制限を続けると、体をリラックスさせる副交感神経が優位になるので、 睡眠の質がよくなります。よく朝起きたときに頭痛や肩こりがしたり、疲労感を訴える人がいますが、 糖質制限によってそれらの症状がよくなったという人は珍しくありません。


●副交感神経優位にすれば、睡眠中の歯ぎしりが改善

歯周病の人は、歯科で歯磨きの指導を受けているはずです。当然のことながら、歯磨きをきちんとしなければ、 歯周病はよくなりません。一番大事なのは、夜寝る前の歯磨きで、ちょっと大変ですが、指導された方法で10分以上磨いてください。 夜しっかり磨けば、朝食後はそれほど長く磨く必要はありません。また歯間ブラシかデンタルフロス(歯垢を取る糸)を必ず 併用してください。歯と歯の間は歯周病の侵入口なので、しっかり磨く必要があるからです。

次に歯ぎしりや食いしばりがある人は、歯科でマウスピースを作ってもらうとよいでしょう。 あるいは睡眠中、副交感神経を優位にするため、自己暗示療法をやってみるのもお勧めです。 やり方は簡単です。唇を閉じて、歯と歯との間を2mmほど開け、鼻から息を吸いながら、肩の力を抜きます。 日中は仕事の休憩時間などに、3回行います。 さらに就寝前は、仰向けに寝たまま、同じようにして体の力を抜きます。 そしてリラックスしながら、「今夜は食いしばらないで寝よう」と言葉にしてもよいですし、 心の中でそう思うだけでも構いません。

糖質制限食と正しい歯磨き暗示療法を併用すれば、今まで歯周病が治りにくかった人も改善してくるはずです。 歯を失わないためにも、今日から始めてみてください。