質問:毎晩足が火照り、目が覚めてしまいます

夜2時間ほど眠ると、毎晩のように足の裏が火照り、目が覚めます。 足首から足の裏まで真っ赤になっているので、大きな缶に保冷剤を入れて、その上に足をのせて冷やします。 むずむず脚症候群でも足が火照るそうですが、脚がむずむずすることはありません。 目覚めてから1~2時間は眠れません。ツムラ68という漢方薬を服用すると火照りが落ち着いて眠くなるので、どうしても眠れない時に服用しています。 継続して飲んでも副作用はありませんか。
(●87歳・女性●3年前に人工関節置換術●脊柱管狭窄症で足の裏に痺れあり)


【答】

ご質問の内容から、まず「むずむず脚症候群」が思い浮かべられます。 むずむず脚症候群の診断になる特徴は、①下肢を動かしたいという強い欲求がある、②安静時に症状が出たり悪くなったりする、 ③、①や②の症状は、歩き回ったり足をバタバタさせたりするような運動により改善する、④夜に症状が出たり悪くなったりする、の4つです。 これは国際RLS(むずむず脚症候群)研究グループが提唱したもので、現在はもう1つ加わって5つになっていますが、 今も先に提唱されたこの4つが重要とされています。 ご質問者の場合、②と④の診断基準は満たしています。また、脚を冷やすことで症状が改善されることは、むずむず脚症候群の治療で しばしば勧められるものの1つです。ただ、①と③には該当しないようなので、むずむず脚症候群の診断の確定はできない状況といえます。

ここで鑑別を要する病気として、最近では「バーニング・フィート(灼熱脚症候群)」といって、 足首から下が熱く感じ、特に夜間に悪化する病気が報告されています。 ご質問者の症状は、灼熱脚症候群に近いのかもしれません。 灼熱脚症候群の原因はさまざまですが、ご質問者の場合は 脊柱管狭窄症膝の問題、そしてそれを治療するための手術の影響が原因の1つと考えられます。 その他の原因としては、糖尿病、甲状腺の異常、血流障害、下肢の末梢神経の圧迫などもあります。 しかし、灼熱脚症候群の原因についてよく考えてみると、二次性むずむず脚症候群の原因とほぼ同じであり、 同じものを違う病名として診断、あるいは治療しているのかもしれません。

ツムラ68(芍薬甘草湯)は、痛みや筋肉の痙攣に用いられる薬で、ご質問者の場合、よく効いているようです。 血液中の電解質のうちカリウムが低下する副作用がまれにみられるので、この点については、定期的に検査を受けるなど、 注意しながら使用すれば問題ないでしょう。 足の不快な症状を和らげる方法としては、綿の靴下を履く、足に合った靴を選ぶ、15分程度、足の冷水欲をするなどのほか、 炎症を抑える薬が有効な場合もあります。いずれにしても、一度近くの脳神経内科などで相談されるとよいと思います。

(この答えは、2019年4月現在のものです。医療は日々進歩しているので、後日変わることもあるのでご了承ください。)