【質問】脳梗塞の再発を防ぐ薬はありませんか?

1年ほど前から、目がかぶさり、ふらついて歩けなくなることがあります。 医師には「軽い脳梗塞」と言われ、エパデールを飲んでいます。 失語症があり、言葉がなかなか出てきません。障害のある子供がいるので1日でも長く生きたいと思っています。 脳梗塞の再発を防ぐ薬はありませんか?


【答】

一口に「脳梗塞」といっても、 「アテローム血栓性脳梗塞」 「心原性脳塞栓症」 「ラクナ梗塞」 という3つの異なるタイプがあります。 それぞれのタイプによって再発予防の方法に異なる点があるので、まずはあなたの脳梗塞がどのタイプなのかを正しく診断することが大切です。 軽い脳梗塞というのは、「脳梗塞の後遺症が軽く済んだ」という意味で、どのタイプの脳梗塞でもありえます。 もちろん軽い脳梗塞であっても安心はできません。脳梗塞は再発することが多い病気で、一般に5年間で約3割の方が再発します。 再発した場合は重い脳梗塞となることもあるので、再発予防はとても大切です。 脳梗塞の再発予防には2つの重要なポイントがあります。1つは脳梗塞の危険因子をしっかりと管理することです。 代表的な危険因子は高血圧糖尿病脂質異常症の3つですが、 肥満喫煙大量飲酒なども危険因子です。 ご質問者は高血圧の治療中ということですが、高血圧は最も重要な危険因子で、 降圧薬 によってしっかり管理することで脳梗塞の再発率を下げることができます。 目標とする血圧は、診察室血圧では140/90mmHg未満、家庭血圧(起床後の朝の血圧)では135/85mmHg未満です。 もう1つのポイントは、血液をサラサラにする抗血栓薬の服用です。 脳梗塞は血管が詰まる病気ですが、血管が詰まる最も大きな原因は、血栓という血の塊ができることです。 抗血栓薬には、抗血小板薬と抗凝固薬の2種類がありますが、アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞には抗血小板薬が、 心原性脳塞栓症には抗凝固薬が再発予防に有効で、薬の正しい選択が重要です。 ご質問者が服用中のエパデールは、軽い抗血小板作用を持つ薬ですが、脳梗塞の再発予防に有効であるという明確なデータはありません。 脳梗塞のタイプの正しい判断と抗血栓薬の選択について、一度、脳卒中の専門医に相談されることをお勧めします。

(この答えは、2020年2月現在のものです。医療は日々進歩しているので、後日変わることもあるのでご了承ください。)