本当は危ない降圧習慣「ストレスには腹式呼吸が有効」
満員電車に乗ったり病院での待ち時間が長いときは腹式呼吸をして血圧の急上昇を防ぐべし。
■腹式呼吸は高血圧の治療にも有効
人と体が触れ合って身動きもとれないような満員電車に乗るのは、非常にストレスがたまります。 また、病院などで待ち時間が長い場合もストレスがたまるものです。 このようにストレスがたまると、自立神経の交感神経が優位になって血管が収縮し、血圧が著しく上がります。 ストレスを感じた時の高血圧対策で行ってほしいのが、「腹式呼吸」です。 腹式呼吸とは、息を吸うときにお腹を膨らませて、息を吐くときにお腹をへこませる呼吸法で、ゆっくりと行います。 腹式呼吸はあまりに簡単にできるために軽視されがちですが、血圧を下げる効果は驚異的です。 実際に、医師や看護師が患者さんの血圧を測った時だけ、そのストレスで血圧の上がる人がいますが、 この人たちに腹式呼吸を数回やってもらうと血圧がしっかり下がります。 つまり、腹式呼吸は、ストレスで急上昇した血圧を元の状態に戻す効果が非常に強力だといえるのです。 だからこそ、ストレスを感じたときは、腹式呼吸を試してください。 なお、腹式呼吸は高血圧の治療にも有効で、1日2回、1回5分の腹式呼吸をやってもらったところ、 169ミリあった最大血圧が3ヶ月で149ミリになった、という報告もあります。