本当は危ない降圧習慣「寒い中での排尿や排便は特に危険」

就寝中や朝一番の排尿・排便は失神や脳卒中を招く危険大で、防ぐ意外な決め手はマフラー。


■寒い中での排尿や排便は特に危険

トイレは、脳卒中や失神(排尿失神)が起こりやすい場所です。 排便時に息んで血圧が急上昇することで、脳の血管が破壊されて脳卒中の起こることがあります。 また、排尿を我慢して血圧が急激に上がっていた状態が、排尿によって血圧が一挙に下がって脳の血流が不足した状態に陥り、 失神を起こすこともあります。したがって、高血圧の人は尿意を催したら速やかに用を済まし、 スムーズな排便を心がける必要があります。

加えて、トイレでの脳卒中や失神を防ぐためには寒さ対策も必要です。 というのも寒さというものは実はストレスとなり、血圧を急上昇させる原因になります。 排便・排尿するトイレが寒いと、血圧が著しく高くなる恐れがあるのです。 この寒さのことを考えると、就寝中や朝一番の排尿・排便は特に気を付けてほしいものです。 就寝時、温かい布団の中から冷えたトイレに行って排尿する、朝一番の冷え切ったトイレで息むなどという行為は、 血圧を急上昇させて脳卒中や失神を招く危険が高いのです。 そこで、せめて冬の間は、暖房などでトイレの室温を高く設定してほしいものです。 もし、暖房器などがないようなら、就寝時や朝一番のトイレではマフラーを首に巻いておきましょう。 首は全身の血流を調整するセンサーの役割を果たしていて、首が冷えると全身の血流が悪くなって、寒さを強く感じるようになります。 これを避けるために、マフラーを利用するのです。