本当は危ない降圧習慣「好きな音楽を聴くことが降圧に役立つ」

「降圧にはクラシック音楽だけがいい」は誤りで、好きな音楽なら演歌でもロックでも下がる。


■嫌いな音楽を無理して効くのはよくない

「モーツァルトのクラシック音楽は、脳のアルファ波を増やして記憶力や集中力を高める」 「川のせせらぎや鳥の鳴き声など自然界の音は、気持ちを穏やかにしてイライラをなくす」など、 音楽の効用が広く知られるようになっています。 これは当然、高血圧の低下にも効果を示します。 こうした音楽を聴くと、気分が落ち着いて自律神経のうち、体を休息させる副交感神経が優位になって血管が拡張し、血圧も低くなるのです。

とはいえ、注意すべきこともあるのです。クラシック音楽や自然界の音は私たちにとって優しい音ではありますが、 中にはこのような音楽が嫌いで、無理して聴くのは嫌だという人もいるでしょう。 無理をしてまで聴くというのは、血圧の安定に効果がありません。 そうした場合は、演歌でもロックでもジャズでも好きな音楽を聴けばいいのです。 好きな音楽を聴けば、クラシック音楽や自然界の音でなくても、血圧を下げるのに役立ちます。

ただし、好きな音楽だからといって、大音量で演歌やロックを聴き、リズムに合わせて踊るのは逆効果です。 この場合、自律神経のうち、体を活動的にする交感神経が優位になって血圧が上がります。 演歌やロックの場合、その音楽を聴いていた時の楽しかった思い出などいい記憶と結びつけながら、 落ち着いて聴くのが大変効果的でしょう。