高血圧対策に『ゴーヤー』
『ゴーヤー』には、カリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルがバランスよく含まれており、
とくにカリウムが豊富です。
カリウムには余分なナトリウムを排泄し、血圧を安定させる効果があります。
また、ゴーヤーには、一酸化窒素・モモルデシンなどの降圧作用のある成分も含まれているほか、
血管などの成分であるコラーゲンの合成を助ける働きがあるビタミンCも含まれています。
ビタミンCは、その強力な抗酸化作用で、血管の老化予防や免疫力のアップも期待できます。
さらに、ゴーヤーには、血糖値の上昇を抑える成分も含まれています。
■ゴーヤーの含有成分
- ▼カリウム
- 減塩をすれば高血圧に良い効果が期待できます。カリウムは余分な塩分を排出してくれる重要なミネラルで、 高血圧にはカリウムを多く含む食材を摂ることが大切です。ゴーヤーには、緑茶の4倍ものカリウムが含まれています。
- ▼カルシウム
- カルシウムが不足するとホルモンの作用で血管が収縮し血圧が上がり高血圧になります。 高血圧には血管の収縮を抑える重要なカルシウムを取る事が大切ですが、 理想のカルシウム摂取量を取る事が出来ていないのが現状です。 ゴーヤーには、青梗菜の2倍のカルシウムが含まれています。
- ▼一酸化窒素
- ゴーヤーを食べると体内で「一酸化窒素」が発生し、一酸化窒素は血管を拡張して血圧を下げます。
- ▼モモルデシン
- ゴーヤーの苦味の成分の「モモルデシン」には、血糖値や血圧を下げるなどの効果があると考えられ、注目されています。
- ▼ビタミンC
- ゴーヤーには疲労回復や抗ストレス効果のある「ビタミンC」が豊富に含まれています。 その量は100g(約1/2本)あたり76mgで、レモンの2.7倍、キャベツの4倍に相当します。 ビタミンCには、皮膚、血管などの成分であるコラーゲンの合成を助ける働きがあります。 コラーゲンは細胞と細胞の間を埋める接着剤のような役割をしているため、血管を健康に保つ効果が期待できます。 また、ビタミンCには強い抗酸化作用があるため、紫外線やストレスなどによって体内に発生した活性酸素を 撃退する働きがあり、風邪などの病気を防いだり、老化を遅らせる効果が期待できます。 しかも、ゴーヤーに含まれるビタミンCは、熱で壊れにくく、油でいためてもほとんど壊れないので、 非常に健康効果が高いとされています。 また、ビタミンCには、血糖値を下げるインシュリンを活性化する効果もあるといわれています。
- ▼共役リノール酸
- 地中海沿岸に住む人々には生活習慣病になる人が少ないといわれています。 それは、その地方の人々がオリーブオイルを多食し、オリーブオイルには「共役リノール酸」が たっぷり含まれているからだそうです。 そして、ゴーヤにも共役リノール酸が多量に含まれているので、同様の効果が期待できます。 共役リノール酸は、遊離脂肪酸が脂肪に再合成されるのを阻害する働きがあり、 血液中の中性脂肪やコレステロール値を下げる作用により、ダイエット効果も期待できます。 そのため、ゴーヤーの種を使ったゴーヤー茶は、油物が好きな人やダイエット中の方に愛飲されています。 共役リノール酸はゴーヤーに特徴的な成分で、共役リノール酸を多量に含む食材は、 ゴーヤー以外にはなかなか見あたりません。
- ▼チャランチン
- ゴーヤーには「チャランチン」という成分が含まれています。 この物質は、血糖値の上昇を抑えるホルモンと似た働きをすると考えられています。 私たちが食事をすると、食べ物に含まれている糖質がブドウ糖となって血液中に吸収され、血糖値が上昇します。 すると、膵臓からインスリンが分泌され、血糖値を下げる働きをしますが、インスリンの分泌が不足していたり、 働きが不十分だと、血糖値が高い状態になります。これが慢性的に続くのが糖尿病です。 チャランチンには血糖値の上昇を抑える働きがあるため、高血糖が気になる人におすすめです。
- ▼ポリペプタイドP
- フィリピンに「アンバラヤ」というものがあり、糖尿病によく効くそうです。 この「アンバラヤ」実は・・・「ゴーヤー」のことなんです。 「ゴーヤー」に含有される「ポリペプタイドP」という成分は、インスリンと似た効果を持ち、 すい臓への負担を軽くして、血糖値を下げ、血をキレイにする働きがあります。
- ▼蛋白MAP30
- ゴーヤーには「蛋白MAP30」が含有され、癌細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞を 活性化させ癌細胞の増殖を抑制します!