血行促進・血液サラサラ・高血圧対策に『ニンニク』
高血圧は、血管の内側にたまったカスと汚れと、コレステロールや中性脂肪でドロドロになった血液のせいで、 血流が悪くなりその血流を体の隅々に送り出すために血圧が上がるのが原因です。 『ニンニク』に含まれるアリシンは、血液のかたまり(血栓)を溶かして血行を良くしたり、 血液中の脂質を減らして血液をサラサラにする働きがあり、動脈硬化の予防や高血圧の改善に効果があります。 また、ニンニクは抗癌食品のNo.1に位置づけられ、最強の癌予防食品として推奨されています。
■世界各国でその効果が認められ、愛用されている香味野菜
私たちがふだん食べる食品の中で、強力な健康効果を発揮するものといえば、誰もがまず『ニンニク』 を思い浮かべるのではないでしょうか。実際にニンニクは、数ある食品の中でも有効成分に恵まれて健康野菜の王様 といっても過言ではありません。 ニンニクは中央アジアや北アフリカ原産のユリ科の植物ですが、長い歴史の中で、洋の東西を問わず 滋養強壮に役立つ食品として、また、数多くの病気や症状を防ぎなおす特効薬として珍重されてきました。
例えば、早くからニンニクの健康効果に注目していた古代エジプトでは、感染症や疲労衰弱、神経系・循環器系の病気、 生理不順、便秘、腫瘍など、22種類もの病気の治療にニンニクが用いられてきました。 その処方は当時の医学書「エーベルス・パピルス」に記されています。 巨大なピラミッドの建設に携わった人々が過酷な仕事に耐えられたのも、ニンニクの常食のおかげと考えられています。 さらに、歴史を下ると、中世ヨーロッパで大流行したペストや結核の予防にニンニクが著効を示したこともわかっています。 もちろん、東洋でもニンニクは重宝されてきました。漢方医学を発達させた中国では、紀元前からニンニクの保温作用や 殺菌作用、強精・強壮作用が評価されていたことに加え、頭痛や赤痢の治療薬としてもニンニクが活用されていたのです。 さらに、今から約2000年前に中国から日本にニンニクが伝えられ、熱さましや風邪薬として用いられました。 このことは「古事記」や「源氏物語」などの書物にも記載されています。
古くから世界各地で健康増進に活用されていたニンニクが、改めて健康野菜として大きな注目を集めたのは1953年のことでした。 米国ケースウェスタンリザーブ大学のワイズバーガー博士が行った研究で、 ニンニクは発ガンの抑制効果が極めて高いことがわかったのです。 1989年に米国国立癌研究所が中国と行った疫学調査では、ニンニクを常食している人は癌になるリスクが40%も低い ことが報告されました。 1994年に米国のアイオワ州で行われた調査でも、ニンニクを週1回以上食べる人は全く食べない人に比べ、 大腸癌の発症率が約1/2しかないことが確認されています。 さらに米国では、抗癌効果の大きい食品をランク付けした「デザイナーズフーズピラミッド」で、 ニンニクを抗癌食品のNo.1に位置づけ、最強の癌予防食品として推奨しています。 他にもニンニクは、コレステロール値を下げたり、血管や血液、脳や内蔵を若々しく保つ特効食としても注目を集めています。