大豆

大豆』は生活習慣病の予防と改善に役立つ食品です。


■大豆食品の含有成分と効能

●β-コングリシニン

生活習慣病の予防と改善に

『大豆』に含まれている成分は、いずれも健康成分として注目されているものばかりですが、 最近特に注目されているのは「β-コングリシニン」という成分です。 この成分には、 「アディポネクチン」を活性化させ、その分泌を増やす働きのあることが、最近の研究でわかってきたのです。 アディポネクチンとは、脂肪細胞から分泌される生理活性物質の一つで、 動脈硬化・糖尿病・高血圧・高脂血症・癌などの生活習慣病を予防・改善する働きがある善玉物質です。 アディポネクチンは「長寿ホルモン」とも呼ばれ、100歳以上の人の血液にはアディポネクチンというホルモンが 普通の人の2倍以上含まれているという検査結果が出ています。

アディポネクチンを増やし健康でいるためには、大豆食品を豆腐で1日1丁、納豆で1日1パック食べるのが目安です。 私たち日本人になじみの深い大豆食品を毎日積極的に摂ることが、健康を維持するためには重要です。


●その他の成分

▼大豆レシチン
リン脂質(リンを含んだ脂肪成分)の一種で、細胞膜の主成分。 体脂肪のもとになる中性脂肪やコレステロールを減らす働きに優れています。

▼ビタミン、ミネラル
ビタミンB1・B2、ナイアシン(ビタミンB群の一種)、ビタミンEや、 ミネラルのリン、鉄、カルシウム、マグネシウムなどが含まれます。 ビタミンとミネラルには、体脂肪を分解して燃焼させる酵素の作用を盛んにする働きがあり、補酵素とも呼ばれています。

▼リノール酸、α-リノレン酸
どちらも必須脂肪酸です。青魚に多く含まれるEPAやDHAと同じように、LDL(悪玉)コレステロールを減らして、 肥満を防ぐ働きをします。

▼大豆オリゴ糖
糖類の一種で、腸内の善玉菌を増やして腸の働きを活発にします。すると、余分な脂肪は体外に排泄されます。

▼食物繊維
余分な中性脂肪やコレステロール、それに過酸化脂質(脂肪が酸化してできる有害物質)を吸着して、 体内から洗い流す働きがあります。

▼大豆イソフラボン
女性ホルモンのエストロゲンに似た成分で、ホルモンのバランスを整える働きがあります。 また、アディポネクチンの分泌を増やし、余分なコレステロールを減らす強力な働きがあります。

▼大豆サポニン
体脂肪を減らす働きがあります。

ポリアミン
ポリアミンには、「老化の進行を抑える効果」があります。 私たちは年を重ねると体内に細胞などの老廃物が溜まっていきます。 すると、本来は自分の体を守るはずの「免疫細胞」が老廃物となった細胞を敵とみなして攻撃し、小さな炎症を起こします。 この小さな炎症こそが老化の原因。誰でも年を重ねるごとに小さな炎症は増加し続け、細胞のあちらこちらで体を傷つけ始めます。 この炎症がきれいな血管の壁で起きるようになると、内側がただれカチカチの状態になります。 これが「動脈硬化」という血管の老化で、 「心筋梗塞」や 「脳梗塞」の原因となります。 さらに炎症が肌で起これば、一見きれいに見える顔の内部ではシミだらけの状態が作り出されます。 ポリアミンには老化の原因になっている「炎症」を抑え込み老化を抑制する、という作用があります。 ポリアミンを体に投与すると、加齢によって体に溜まってしまった老廃物に働きかけ、免疫細胞から攻撃を受けないようにしてくれます。 その結果、年を重ねても炎症が起こりずらくなり、老化を進行を抑制する、と報告されています。

このほかにも、大豆には、筋肉の材料になるたんぱく質やフィチン酸(食欲を抑える成分)、 植物ステロール(コレステロールの吸収を抑える成分)などが含まれています。