心筋梗塞の原因である血栓を溶かす食品『納豆』

納豆には、骨粗鬆症予防・抗癌作用・更年期障害改善作用のある 「イソフラボン」、 細胞膜強化、脳細胞の活性化、血圧降下作用のある 「レシチン」、 血栓溶解作用・動脈硬化予防・心筋梗塞予防・脳梗塞予防作用のある 「ナットウキナーゼ」、 コレステロール値低下作用・血糖値低下作用・整腸作用のある 「食物繊維」、 老化予防・抗癌作用のある「カタラーゼ」などが含まれています。


■女性ホルモンに似た、イソフラボンが豊富

納豆 納豆の原料は大豆です。 大豆は昔から「畑の肉」といわれ、日本人にとっては大切なタンパク源でした。 大豆のタンパク質は牛肉並みのバランスの良い必須アミノ酸を含み、また ビタミンB群カルシウム食物繊維も豊富です。 そして、忘れてならない成分が イソフラボンです。 大豆のイソフラボンは女性ホルモンに似た機能を持ち、女性の更年期に増える 骨粗鬆症乳癌子宮癌を予防する効果があるといわれています。
納豆は、大豆に含まれるたんぱく質が、納豆菌によって吸収されやすいアミノ酸に分解されています。 普通、煮豆に納豆菌を植え付けてから16~24時間熟成(発酵)させますが、この時間で10~15%の遊離アミノ酸が生成されます。 このアミノ酸の中で特に精神安定に働く トリプトファンや、 新陳代謝を活性化し、有毒物質の排出に働くアスパラギン酸が増えてきます。 大豆そのままでは摂り切れない大切な栄養素が簡単に摂取できるのが納豆なのです。


■血液をサラサラにするナットウキナーゼ

栄養の宝庫である大豆を煮て、納豆菌を植え付け発酵させた納豆には、さらにさまざまな効果が加わります。 中でも特に注目されているのが、納豆独自の酵素であるナットウキナーゼです。 人の体内には、血栓を溶かすプラスミンという酵素があり、血液の循環をスムーズにしています。 しかし、プラスミンを作るTPAという酵素が不足すると、血栓を溶かしきることができずに血管を詰まらせます。 血液の塊である血栓が血管に詰まると、 心筋梗塞脳梗塞を引き起こす原因となりますが、 納豆菌が作り出すナットウキナーゼは、この血栓を溶かす作用を持っています。 現在、心筋梗塞や脳梗塞の緊急の場合には、ウロキナーゼという点滴薬が使われていますが、ウロキナーゼよりもナットウキナーゼのほうが、 強力に血栓を溶かすことがわかっています。別の研究では、納豆2パック(100g)を食べると、ウロキナーゼを点滴したのと同じ効果が得られることも判明しました。 また、長時間同じ姿勢で座り続けることで、静脈血がうっ血して血栓が生じる「エコノミークラス症候群」(肺塞栓症)の予防にも効果的であることが報告されています。

ナットウキナーゼは、納豆の粘りに含まれている成分です。ですから、血栓の予防には、納豆をよくかき混ぜ、よりネバネバさせて 糸がたくさん引くようにするとよいでしょう。食べる量は1回につき2パック(100g)で十分です。 これを1週間に3回、1日おきに食べると効果的です。 納豆を食べるのは夕食がおすすめです。血液中のTPAは、夜中の3~4時に最も減ることがわかっています。 納豆の血栓を溶かす作用は、体内で6~8時間持続するので、血栓ができやすくなる前に納豆を食べれば、ナットウキナーゼが有効に働いて、 血栓による心筋梗塞や脳梗塞などの病気を未然に防ぎ、血液ををサラサラにしてくれるというわけです。 ただし、心臓病や血管系の病気があり、ワーファリンという血液凝固阻害薬を服用している場合は、納豆は禁物です。 納豆がワーファリンの効き目を無くしてしまい、かえって逆効果を招くからです。

【関連項目】:『ナットウキナーゼ』


■納豆の食べ方

▼更年期後の骨粗鬆症の予防に
ときがらし少々、醤油小さじ2、細かく刻んだネギ(10cm分)、しらす干し大さじ4、青海苔を加えてよくかき混ぜた納豆2パックをご飯にかけて食べる。

▼風邪の後期などで微熱(熱感)が取れないときに
味噌汁(ネギとワカメ入り)に、すりつぶした納豆を入れた納豆汁を食べる。

▼胸やけ、胃もたれ、食欲不振、消化不良に
大根10cmをせん切り、オクラ4本を薄く輪切りにする。納豆2パックは細かくたたき、糸が十分引くようにかき混ぜる (調味料としてときがらし小さじ1、醤油大さじ1)。大根に納豆をかけ、オクラを乗せて食べる。

▼血液サラサラ、血栓予防に
水で戻したキクラゲ4枚をせん切りにする。納豆2パックを細かくたたき、糸を引くようにかき混ぜる(調味料としてときがらし小さじ1、醤油大さじ1)。 キクラゲを加えて混ぜたものを食べる。