血液をサラサラにする『ナットウキナーゼ』

ナットウキナーゼ』は、1987年に納豆から発見された、優れた作用のある成分で、 血液中にできた血栓を溶かして血液をサラサラにする作用や整腸作用があります。 「ナットウキナーゼ」は、大豆そのものには含まれず、発酵中に納豆菌によって作り出されるものもので、納豆のネバネバの中に含まれています。 血液をサラサラにするといわれている食品は、他にも、黒酢、りんご、 生玉ねぎなどがありますが、 血液中にできた血のカタマリを直接溶かすことができるのは納豆に含まれる成分ナットウキナーゼだけです!


■血栓症の危険

年を取るにつれて血栓は増えていく

脳梗塞や心筋梗塞の前兆である梗塞は加齢にともない誰の体にも発生しているといいます。 ある調査によると、40歳代では4人に1人、50歳代では3人に1人、 60歳代では2人に1人、70歳代ではほぼ全員に小さな梗塞があるといわれています。 そして、血流障害を起こすのは、脳だけではありません。私たちのからだの中に 網目のように張りめぐらされた毛細血管は、なんと全長10万km。これらを全てつなげれば 地球を2周半もしてしまうというというのですから、なんとも驚くべき長さです。 こんなにたくさんある全身の毛細血管の中で溶けずに残る「血栓」は、 体内での血流障害の要因として問題となります。

血栓とは、血管の動脈効果が進んで血管壁が壊れ、そこに血小板が集まり血管を塞ぐ事です。 血栓は自覚症状がなく知らず知らずのうちに進行し、脳や心臓に血栓ができれば身体的に大きなリスクとなり、 時に、「突然死」を招きます。 突然死は、特に朝方に多く発症します。これは睡眠中に身体の水分が蒸発し、血液がドロドロになっている時、 起き掛けに過敏な動作をすると心臓に負担がかかり血栓が起こりやすくなるためです。


■納豆菌・ナットウキナーゼ

人体に有益な働きをする納豆菌

ところが、この厄介な血栓を溶かす成分が、私たちの身近な食品に含まれていることがわかったのです。 人体にとって有用な細菌(善玉菌)は乳酸菌をはじめ数々知られていますが、 その中の1つに「納豆菌」があります。納豆菌は納豆を作るときに大豆を煮た後、 発酵させる為に加える菌として日本人にはなじみ深い細菌です。 納豆菌は、腸を刺激して消化活動を活発にする、腸の善玉菌を増やし、悪玉菌をつくる腐敗物の生成を減らす働きをします。 そのため「納豆菌」は「乳酸菌」と同様、整腸作用があり便秘・便通の改善に有効であることが古くからよく知られています。 納豆菌が発酵する際に、活性酸素除去酵素(SOD)やビタミンK、葉酸などを作り出しますが、 『ナットウキナーゼ』も、その際に生成されるタンパク質分解酵素の一つです。 この酵素ナットウキナーゼには、血管の中で血が固まった血栓を溶かし血液をサラサラにする作用があり、 動脈硬化を防ぎ、心筋梗塞、脳血栓、脳卒中、ボケなどを予防する効果があると報告されています。 また、最近では、肥満や生活習慣病の原因とされるメタボリックシンドロームが急増していますが、 いわゆる”メタボ体質”の人の血管の内側(血管内腔)はとても狭く、血液が詰まりやすくなっています。 この状態を放っておくと、血管はさらに傷つけられ、血液が流れにくい状態に変わっていきます。 場合によっては、血栓症が引き起こされ、死にいたる危険性もあります。 血栓を溶かす作用のあるナットウキナーゼは、こうしたメタボリックシンドロームの改善にも欠かすことのできない成分 でもあります。


●ビタミンK

それでは、血栓症予防のためには、ナットウキナーゼが含まれる納豆を日ごろからたっぷり食べればいい、 と思うかもしれませんが、実は必ずしももそうとはいえない面もあります。 なぜなら、納豆には「ビタミンK」という成分が含まれているのです。 狭心症や心臓人工弁の手術後の治療薬には、一般に「ワーファリン」という抗血液凝固剤が使われますが、 ビタミンKを摂取するとその作用が弱まってしまいます。 このため治療では、ビタミンKを多く含む納豆、青汁、クロレラなどの食品を摂取することが制限されているのです。


●ナットウキナーゼのサプリメント

健康食品であるはずの納豆が制限されるとなると、何を摂取すればいいのでしょうか?
そこで注目されるのが「ナットウキナーゼのサプリメント」です。 納豆の成分から、ビタミンKを取り除き、ナットウキナーゼだけを抽出しているため、 ワーファリンの効果に悪影響を与えないことが研究からも明らかになっています。

ある試験では、ワーファリンを処方されている患者30名を2つのグループに分け、一方にナットウキナーゼのカプセルを、 もう一方には同じ形状のナットウキナーゼが入っていない偽薬をを渡し、ワーファリンと併用してもらいました。 この試験は、医師も患者もナットウキナーゼのカプセルかどうかわからないため、心理的な影響に左右されずに 実際の効果が確認できるという信頼度の高い実験方法です。 また、同じようなグループで、同じ手順をとりながら、ナットウキナーゼの量だけを倍にした実験も行われました。 その結果、どちらの実験でも、ナットウキナーゼを飲むことで、ワーファリンの投与量による血液凝固作用の 変動幅が少なくなり、効果が安定する傾向が見られたのです。ワーファリンの副作用として知られるない出血も 見られませんでした。

このように、サプリメントを上手に活用すれば、納豆が制限されている人でも安心して、 ナットウキナーゼを補給することができます。


●ナットウキナーゼのその他の効果

ナットウキナーゼの愛用者には、高血圧や糖尿病などが改善したという人や、 指先や足先の末端の冷え性が改善したという人、肩こりが楽になったという人が多くいます。 これはナットウキナーゼによる血流改善作用によるものと考えられます。 さらに、息切れや歩行能力の改善、狭心症の症状の消失など、さまざまな改善例が確認されていますが、 これらの効果は、どこまでナットウキナーゼと関連があるかはまだよくわかっていません。