糖質制限④『糖質と糖尿病』
カロリー制限では治らなかった糖尿病が、糖質の摂取をやめたら、わずか2週間で血糖値が正常に。
■糖質と糖尿病
糖尿病専門医の食事療法では、血糖値は下がらない
糖尿病で体重が落ちるのは、インスリンが足りなくなって、血液中のブドウ糖(血糖)を細胞に取り込めなくなるからです。 血糖が取り込めないと、脂肪を燃やしてエネルギーに変えないと生きていくことができません。それで、痩せるのです。 日本糖尿病学会が推奨する食事療法は、エネルギーの約6割を糖質から摂取する高糖質・低カロリー食です。 しかし、この食事療法を続けても、高血糖は思うように改善しないことがあります。 注射でインスリンを補うインスリン療法を行って、ようやく血糖値が落ち着くといった具合です。
●糖質をやめれば膵臓を休ませることができる
糖尿病専門医が勧める食事療法なのに、どうして糖尿病がよくならないのでしょうか。 それは、50歳前後に人の体はメインのエンジンが切り替わるため、エネルギーの摂り方を変えなければいけないからです。 50歳からは、体のメインエンジンが、解糖エンジンからミトコンドリアエンジンに切り替わるのです。 また、膵臓は糖質の摂り過ぎでインスリンを出し続けているとβ細胞が疲れ切っているので、休ませなければなりません。 それには、インスリンを出させる糖質を摂らなければよいのです。 ある人は、糖質の摂取をやめたところ、500mg/dlまで上昇した空腹時血糖値がわずか2週間で90mg/dlまで下がり、 ヘモグロビンA1cは4ヶ月で10.9%から6.2%にまで改善、中性脂肪も減り、善玉コレステロールが増えたそうです。