糖質制限⑩『活性酸素を消す』
活性酸素を消すには、色が濃く、香り・辛み・苦みの強い野菜や果物・海藻・キノコを摂る。
■活性酸素を消す
野菜には活性酸素を消すフィトケミカルが豊富
50歳を過ぎても週2~3回はお肉を食べましょう。ただしその時は、大量のサラダも一緒に食べます。 牛肉や豚肉は不飽和脂肪酸が多いため、血液中の悪玉コレステロールが増えます。 ただし、悪玉コレステロールが体に悪さをするのは、活性酸素と結びついたときです。 ですから、活性酸素の害を消すため、お肉と共に野菜をたっぷり摂るのです。 活性酸素を消す抗酸化力のある食品は、すべて植物性の食品です。 植物は炭酸ガスを吸収して、酸素を排出します。酸素は活性酸素に変質しやすく、植物にとっても危険な存在です。 そこで植物は自分自身を守るため、「フィトケミカル」と呼ばれる抗酸化物質を大量に作るようになりました。 ちなみに、「フィト」はギリシャ語で植物、「ケミカル」は化学物質を意味します。 フィトケミカルとは、緑黄色野菜や海藻に含まれている色素成分、ネギ類やニンニクなどの香り成分、 ダイコンやカラシ葉などの辛み成分、ハーブ類や柑橘類に含まれる苦みの成分、キノコ類に含まれるβグルカンと呼ばれる食物繊維などの総称です。 こうした食品を意識的に摂ると、体内の不要な活性酸素を消すことができます。
●1日7色の野菜を摂れば抗酸化パワーがアップ!!
フィトケミカルの種類は確認されているだけで、1000種以上あるといわれています。 野菜のアクの成分であるポリフェノールや色素のカロチノイド、タマネギなどの臭いのイオウ化合物、柑橘類の香りや 苦みのテルペン酸などさまざまあります。これらのフィトケミカルの名称と含有する野菜を覚えるのは大変です。 しかし、フィトケミカルの豊富な植物性食品を簡単に見分ける方法があります。 それは、色が濃く、香り・辛み・苦みの強い野菜や果物、それと海藻類、キノコ類です。 こうした食品を選んで食べるようにすれば、フィトケミカルをたくさん摂ることができます。
異なる色の野菜や果物をそろえて食べるようにすると、フィトケミカルの種類を豊富に摂取できます。 同系の色の野菜には、同じようなフィトケミカルが含まれているからです。 そこで、「1日7色の野菜や果物を食べる」ことをお勧めします。 例えば、朝は赤い野菜のトマトと緑の野菜のブロッコリーを使ったサラダ、昼は茄子とキャベツの炒め物と ニンジンとパセリのスープ、おやつにバナナ、夜はきんぴらゴボウとタマネギのみそ汁というオーソドックスな献立でも 7色の野菜や果物をたっぷり摂ることができます。