身長を伸ばし、体の発育を促す食品『牡蠣』

牡蠣には、動脈硬化予防作用、糖尿病予防作用、コレステロール値低下作用のあるタウリン、 疲労回復作用のあるグリコーゲン、造血作用のある遊離アミノ酸、肝機能強化作用のあるペタイン、 細胞膜を安定化させる作用、核酸やインスリンの合成促進作用、味覚の改善作用のある亜鉛などが含まれています。


■骨格の成長促進、内臓の機能調整、知能を向上

牡蠣は「海のミルク」とも呼ばれ、子供の成長には欠かせない栄養源であふれています。 その栄養成分は、たんぱく質こそ少ないものの、脂肪や、糖質であるグリコーゲンが豊富。 このグリコーゲンは肝臓に蓄積され、 エネルギーが不足したときに、体の「非常食」として動員されます。 また、鉄、銅、ヨードなどもたくさん含んでいると同時に、生殖機能に深く関与し、 免疫力の増大にも役立つ亜鉛の含有量も、 他の食品に比べてずば抜けています。 牡蠣特有のぬめりには、タウリンが含まれています。 タウリンは脂肪や脂溶性ビタミンの消化・吸収を高め、 悪玉コレステロールを抑える胆汁の分泌を促します。このタウリンの含有量はイカ、タコの2倍以上です。 さらに歯や骨格を作るカルシウムが多いのも魅力です。 牡蠣のカルシウムは良質で、特に牡蠣はカルシウム補給剤として製剤化されているほど。 また血液を増やし、内臓機能のバランスを調整する働きがあり、知能の発達を高める作用も認められています。


■欧米諸国でも牡蠣だけは生食する

魚介類を生で食べることの少ない欧米でも、牡蠣だけは別格で、古くから生食されていたという記録が残り、牡蠣の貝殻で島ができたほど。 貝類の中でも消費量が断然多いのが特徴です。ヨーロッパでは、暦でRの付かない付き(5~8月)は、牡蠣を食べてはいけないとされています。 それは、Rの付かない付きの牡蠣は痩せていて味もよくなく、中毒を起こしやすいことによるものです。 しかし、うれしいことに日本では、産地を選べば一年中食べられるのです。 日本の牡蠣には、殻が細長い「真ガキ」と、丸みを帯びた「岩ガキ」(夏が旬)があります。


■体の発育を促す牡蠣を使った調理法

①身長を伸ばし、体の発育を促すには
米50gとだし2カップでおかゆを作り、よく洗った牡蠣(むき身)2個とショウガのせん切り少々をのせ、さらに一煮たちさせる。 1日1回、毎日食べるようにする。

②身長を伸ばし、体の発育を促すには
牡蠣(むき身)4個を軽くゆでて裏ごしし、牛乳1カップ、生クリーム少々を加えてポタージュにする。 1日1回、毎日食べるようにする。

③身長を伸ばし、体の発育を促すには
牡蠣(むき身)2個を具にした、味噌汁を作る。器に盛るときに三つ葉のざく切りを適宜散らす。

■精神不安を解消し、酒毒を消し去る効果も

牡蠣は中国でも栄養価の高い食べ物として古くから用いられてきました。 牡蠣には「補陰養血」作用、つまり、血液を増やし、内臓の栄養不足を補う働きがあることが知られていたのです。 それだけに、子供だけでなく、虚弱体質の人、長らく病気を患っている人、貧血の人などにも利用されてきました。 牡蠣の注目すべき働きとしては、胸騒ぎがして眠れないなどの精神不安の治療に効果を発揮することです。 また、酒を飲んだ後の酒毒を消し、喉の渇きをいやす働きもあり、二日酔いにも有効です。 研究によれば、牡蠣を3週間続けて食べると、血中の悪玉コレステロールを約9%、中性脂肪を約51%減少させることができたという報告があります。 牡蠣には悪玉コレステロールを排除し、血管や心臓の負担を軽減させる働きがあります。

▼身体が火照り、寝付かれない時に
牡蠣(むき身)30gを水2カップで、半量になるまで煮詰め、朝晩2回に分けて食べる。数日続けると効果が現れる。

▼不眠症に
牡蠣(むき身)20g、黄連(キクバオウレンの乾燥根)3g、炒った酸そう仁(サネブトナツメの種)、陳皮(ミカンの皮)各9gを水3カップで、 半量になるまで煮詰め、卵黄1個分を加える。1日2~3回に分け、3~5日飲む。

▼二日酔い、喉の渇きに
牡蠣(むき身)5個を、おろしショウガを加えた三杯酢につけて食べる。

▼精神不安に
牡蠣殻を焼き、粉末にする。10gずつ、日本酒20mlに白湯適量を加えて、1日3回飲む。