ズバリ、頭をよくする食品
『イワシ』
『イワシ』にはコレステロール値低下作用、血栓防止作用、老化防止作用のある EPA、 脳細胞の活性化、アレルギー症状改善作用のある DHA、老化防止作用のあるオレイン酸、 活性酸素除去作用、抗癌作用、老化防止作用のある COQ10が含まれています。
■シラス干しもイワシ?
一口にイワシといいますが、鮮魚として出回っている「マイワシ」(これが一般的にイワシと呼ばれている) 「カタクチイワシ」(煮干しとして加工される)「ウルメイワシ」(干しものが多い)がイワシの3代表。 これに加えてチリメンジャコ、シラス干し、キビナゴ、などもイワシの仲間です。 加工品として優れたものが多いのもイワシの特徴。ニシン科、カタクチイワシ科の魚で、一年中が旬です。
■学習能力を高め、集中力をアップさせる
イワシが、頭をよくする食べ物、健脳食品の上位にランクされるのは、 DHA(ドコサヘキサエン酸) を多量に含んでいるからです。 DHAは、脳膜を形成する材料としてとても重要で、情報伝達能力、記憶学習能力を高める成分として、近年、特に注目されています。 もう一つ重要なのが、 イワシのビタミンD3のずば抜けた含有量です。 イワシはあらゆる食品の中で最も豊富にビタミンD3を含んでいます。 学習能力を向上させるためには、精神の安定が特に大切です。精神的に不安定だと、学習に必要不可欠な集中力が損なわれてしまうからです。 集中力を養い、精神の安定を図るのが カルシウムですが、 このカルシウムはとても吸収力が悪いのが難点です。ところがビタミンD3に出合うと、カルシウムの吸収率は、なんと通常の20倍に跳ね上がるのです。 カルシウムは、骨の成長には欠かせない栄養素ですが、ビタミンD3を一緒に摂ることで、カルシウムを無駄にすることなく、丈夫な骨を作ることができます。 逆に、ビタミンD3が不足すれば、 骨粗鬆症の原因になります。 DHAの存在と、ずば抜けて多いビタミンD3。これが、イワシを健脳食品の上位にランクさせている最大の理由なのです。
■学習能力の向上に、イワシを使った調理法
- ①子供の大脳を発育させるには
- ウルメイワシの粉末をミルミキサー(粉砕用器具)にかけて粉末にする。 この粉末小さじ1を1日1回、ご飯やみそ汁に加えて食べる。
- ②子供の大脳を発育させるには
- マイワシ3尾をミンチにし、おろし生姜を少々加えて4等分し、キャベツの葉でくるみ、イワシ・ロールキャベツを作る(4人分)。
- ③学習能力を向上させるには
- マイワシ2尾と豆腐1/2丁、生姜1~2欠け、塩小さじ1/2を入れ、一緒に煮込む。
■筋肉や骨を強くし、内臓を丈夫にする効果も
イワシには脂肪が多く、その中には人間の体内で作ることのできない EPA(エイコサペンタエン酸)という 多価不飽和脂肪酸を豊富に含んでいます。このEPAには、血球の粘りを取り、血管をきれいにする働きがあります。 また、血液の凝固を防ぐため、脳血栓や 心筋梗塞に極めて有効に作用するほか、 高血圧予防、 癌予防、 認知症予防なども期待できます。 イワシは体力をつけると同時に、筋肉や骨を強くし、内臓も丈夫にしてくれます。 さらに、生活習慣病予防や老化防止に有効な 核酸も多く含まれています。 栄養価が高く、ヘルシーなイワシは育ち盛りの子供にとって欠かすことのできない栄養源であるばかりでなく、 老若男女を問わず積極的に食べたい優れた食品なのです。
- ▼滋養強壮に
- イワシをミンチにして丸め、つみれ汁を作る。
- ▼食欲不振、体力減退に
- マイワシ2~3尾にせん切りのネギ、ショウガ、各適量、塩少々、醤油大さじ1を加えて蒸したものを、1日数回に分けて食べる。
- ▼動脈硬化、脳血栓、心筋梗塞の予防に
- 鍋にたっぷりの水を入れ、コンブ10cm分、ポン酢醤油適量を入れ、沸騰させる。 イワシ4尾を三枚におろし1尾分を3~4枚に切り、5cm長さのマッチ大に切ったダイコン100g、ハスの実10個を鍋に入れて煮込む。
- ▼高血圧、血栓予防に
- 三枚におろしたイワシ4尾を酢に15分程度浸ける。酢でしめたイワシと、水でもどしてざく切りにしたワカメ20gを器に盛り、からし酢味噌をかけて食べる。