単純性腎嚢胞

腎臓に水ぶくれができる


■症状と特徴

片側、あるいは両側の腎臓に、一つから数個の嚢胞(嚢胞液という液体が入った袋)ができます。 多くの場合、特に症状はなく、特別な処置を必要としません。 しかし、嚢胞が大きくなって腎臓を圧迫すると、腰痛、高血圧、血尿を引き起こします。 腎盂の近くにできると、水腎症を引き起こすこともあります。


■原因

嚢胞ができる原因は、よくわかっていません。 CTスキャンや超音波検査など、画像診断法が発達したために、よく発見されるようになりました。 50歳以上で約半数の人に認められます。 非常にまれですが、嚢胞に悪性腫瘍が合併することもあります。


■治療

圧迫症状が出る場合は、回復して切除したり、経皮的穿刺による嚢胞液の吸引と薬物注入による固定を行います。