ループス腎炎

全身性エリテマトーデスが原因


■症状と特徴

自己免疫疾患の一種の全身性エリテマトーデスによって起こる病気です。 全身性エリテマトーデス患者の9割に発生するとされています。 病名についているループスとは、ラテン語でオオカミという意味です。 全身にオオカミに噛まれたような発疹ができるため、この名が付いています。 20歳代の女性が患者の9割を占めます。 ループス腎炎では、全身性エリテマトーデスでみられる微熱や倦怠感などの症状に加え、タンパク尿、血尿、むくみなどの症状が現れます。 進行すると、ネフローゼ症候群、慢性腎不全 に至ることもあります。


■原因

全身性エリテマトーデスによってできる抗原抗体の複合物が、腎臓の糸球体に付着して機能を損なうことによって起こります。


■治療

この病気の原因となった全身性エリテマトーデスの治療として、ステロイド薬や免疫抑制薬を使用した化学療法が行われます。 ループス腎炎が進行し、腎不全になった場合は、人工透析を行います。