変形性関節症

変形性関節症には次のようなものがあります。

▼変形性頚椎症

最初に現れるのは、首や肩の症状です。痛みやコリ、違和感などを感じるようになります。 上を向いたときに痛みを感じるようになります。

▼変形性股関節症

運動時に股関節前方や臀部、大腿部に痛みを感じます。太腿から膝の内側へ広がる痛みもあり、膝の障害と考える人もいます。 徐々に関節の動く範囲が小さくなっていく例も多く見られます。 初期では、歩くときに股関節の動きが悪かったり、痛みを感じたりしますが、休むと症状が消えます。 しかし、変形は徐々に進みます。変形が進むと、長時間立っていたり、歩いたりした後の痛みが、休憩しても続くようになり、 左右で足の長さの違いがはっきりとわかるようになることもあります。

▼変形性膝関節症

膝関節の軟骨が摩り減ってきます。正座や椅子から立ち上がる、歩き出す、階段を上り下りするといった動作の始めに痛みを感じるようになります。 次第に平地での歩行でも痛みが現れるようになります。膝に水が溜まり（関節水症）、腫れることもあります。 進行すると、膝の曲げ伸ばしができなくなり、Ｏ脚の程度が強くなることがあります。中高年の女性に多く見られます。

▼変形性足関節症

足の関節の軟骨が摩り減っていきます。動き始めや運動時に足関節の痛みを感じたり、動きが制限されたりします。 ひどくなると、軟骨は完全になくなってしまいます。

▼変形性指関節症

『変形性指関節症』は、初めは少し指関節が腫れるだけですが、 そのままにしておくと激しい痛みが起こったり、指が変形したりします。 変形性関節症には「へバーデン結節」「ブシャール結節」「母指CM関節症」の３つの種類があり、 指のどの関節に症状が起こるかによって異なる病名が付けられており、対処法も異なります。 手の指の関節の変化は、更年期以降の女性に多く見られます。初期のうちの適切な対処が大切です。 初期症状のうちに気付いて適切な対処をすれば、関節の変形の進行を遅らせることができます。