排尿障害・尿漏れ対策
排尿障害の予防・改善のため生活に工夫を
『排尿障害・尿漏れ対策』としてまず大切なのは、日常生活の中でいろいろ工夫し、前向きに爽やかに暮らすことです。 男女とも年齢とともに尿道括約筋、すなわち泌尿器周りの筋肉が衰えてきます。 特に女性は、骨盤底をなるべく緩めさせないような生活習慣を付けましょう。 骨盤底を鍛えるトレーニングも有効です。肛門と膣を絞り込んだり、緩めたりの動作を繰り返すことにより次第に効果が出てくるはずです。、
■排尿障害対策製品
●排尿障害・尿漏れを助けるグッズ
排尿障害の心強い見方となる、専用グッズがいろいろ市販されています。 尿漏れが気になりだしたら、「尿漏れパッド」を活用すると安心です。 尿の量によって、薄型タイプから整理用ナプキンくらいのサイズまでいろいろあります。 トイレが見つからない場合の緊急用として、「排尿バッグ」もあります。 「軽症尿失禁用ショーツ」は、尿を吸水し、肌の濡れた感覚も抑えた素材を使っています。 消臭や抗菌効果もバッチリ。一般の下着のように履けるので、抵抗感が少ないのが特長です。 「紙おむつ」も、素材や形態がどんどん進化しており、症状や目的に合わせて選択できます。 たとえ排尿の心配があっても、これらのグッズを上手に活用すれば、楽しく明るい生活が送れることでしょう。
●排尿障害に有効とされる成分
骨盤底筋、泌尿器周りの筋肉を引き締める上で、漢方の生薬である「山グミの実」が効果があるといわれています。 漢方では尿や汗などが漏れ出てくるのを抑える生薬を固渋薬といい、山グミの他に「烏賊骨」や「鳥梅」などがあります。 サプリメントを飲むのも予防や改善のためには一つの方法です。 前立腺肥大症を抑えるといわれるのが「ノコギリヤシ」。 尿をきれいにするとされている「クランベリー」や、ドイツでは薬用カボチャといわれている「ペポカボチャ種子」などがあります。
- ▼ノコギリヤシエキス
- 「ノコギリヤシエキス」は、北米原産のシュロ属ヤシ科の低木です。 果実から抽出されたエキスは、ドイツなどでは医薬品に用いられています。 ノコギリヤシの果実は昔から前立腺の治療に使われていましたが、その治療法がプラセボ(偽薬) との比較などの科学的研究によって検証されました。 前立腺が肥大するのはジヒドロ・テストステロン(男性ホルモン)というホルモンが過剰に分泌するためで、 ノコギリヤシの脂溶性エキスは、テストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)への変換を抑制し、 前立腺細胞の過形成を防止するなどの化学反応を起こします。 これにより頻尿、夜尿、排尿能力の低下などの排尿障害症状が劇的に改善します。
- ▼カボチャエキス
- 「南瓜種エキス」は亜鉛を豊富に含み、 前立腺肥大を縮小させ、前立腺肥大の症状を鎮めます。 また、前立腺細胞の過形成を促進するホルモンの抑制、男性ホルモンの排泄の促進などによって排尿障害を改善する効果があるとされています。
- ▼クランベリー
- クランベリーの主成分であるキナ酸という酸と、ポリフェノールの一種であるプロアントシアニジンという成分が膀胱炎に対して効果を発揮します。
- ▼ピジウムエキス
- 「ピジウム」は南アフリカなどに生育する常緑性の高木で、樹皮が治療に使われます。 ピジウムの主な3成分、フィトステロール(植物性ステロール)、 テルペノイドと特殊な植物性アルコールが前立腺および尿路系疾患に効果を発揮します。 植物性ステロールは抗炎症作用、テルペノイドは利尿作用と抗浮腫作用、 特殊アルコールは前立腺に蓄積するコレステロールの副産物の蓄積を減少させるという効果があります。 ピジウムは症状を改善すると同時に前立腺肥大を根本的に治療します。 ピジウムは症状を改善するばかりでなく、前立腺肥大・排尿障害の回復に希望が持てる初めてのハーブです。
- ▼亜麻仁油
- 「亜麻仁油」は種々の臓器に必要な オメガ-3脂肪酸の最も優れた資源の1つです。 ある研究では必須脂肪酸を食事と一緒に摂取すると、前立腺肥大や排尿障害の多くの患者に著しい改善が見られました。