血管年齢を若返らせる「しなやかな血管を作る食事」
血管の老化を防ぐためには、”血管内の環境を改善する食事”を摂ることが大切です。 1日1食は、青背の魚や豆腐、緑黄色野菜を使った食事を摂りましょう。
■血管の老化を防ぐために
まずは食事を見直して、血管の環境を改善する
血管の老化を防ぎ、実際の年齢に合った「血管年齢」を保つには、 血管内の環境をよい状態にしておく必要があります。 そのために有効なのが、生活習慣の改善です。特に食事の影響は大きく、食事を改善することによって、2~3ヶ月程度で血管内の環境が変化してきます。 血管の老化には、血管の内膜を構成する「内皮細胞」の働きが深くかかわっています。 食事の改善を適切に行うことで、内皮細胞から「一酸化窒素」や「プロスタサイクリン」などの ”しなやか物質”が盛んに分泌されるようになります。それによって血管がしなやかになるだけでなく、 脂肪細胞から脂肪分が放出されやすくなります。 血管年齢を若く保つことが、ダイエットにも役立つと考えられているのはそのためです。
■血管に良い食事とは
EPAやDHA、大豆たんぱく、食物繊維などを多く含む食事
●血管の環境を改善するのに大切な成分
- ▼EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)
- EPAは、血小板が集まるのを防ぎ、血液を固まりにくくする作用があります。 血流がよくなると内皮細胞の状態がよくなり、機能も改善されます。 DHAは、血液中のLDLコレステロールや中性脂肪をなどを減らして、内皮細胞を健康に保つのに役立ちます。 どちらも、青背の魚に多く含まれている成分です。
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【関連項目】
『EPA』
『DHA』 - ▼大豆たんぱく
- 豆腐や納豆に多く含まれ、LDLの酸化を抑えて「粥腫」ができるのを抑制します。 これは、脳梗塞や心筋梗塞を防ぐことにつながります。
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【関連項目】
『大豆たんぱく質とβ-コングリシニン』 - ▼カリウム
- 過剰な塩分を排出させて高血圧を防ぐ働きがあります。 一酸化窒素と活性酸素が結合すると、LDLを酸化させてしまいます(酸化ストレス)。 カリウムは酸化ストレスを軽減して、血管を保護する働きもあります。 ヒジキ、緑黄色野菜、バナナなどに豊富です。
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【関連項目】
『カリウム』 - ▼マグネシウム
- 「中膜」に作用して血管の緊張を解き、血管の弾力性を保ちます。豆腐、貝類などに多く含まれます。
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【関連項目】
『マグネシウム』 - ▼水溶性食物繊維
- 海藻類やコンニャクに含まれ、LDLコレステロール値を下げたり、LDLの酸化を抑え、粥種の炎症を抑えることで、 内膜が破れにくくする働きがあります。
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【関連項目】
『食物繊維』 - ▼不溶性食物繊維
- 野菜やキノコ類に多く、食べ物の吸収を緩やかにし、食後の血糖値の急上昇を防ぎます。
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【関連項目】
『食物繊維』