血流改善・血行促進・血液サラサラ
健康な状態の血管は柔らかく弾力があるため、血流が増えると広がり、血流が少なくなると縮み、血圧が一定に保たれます。 しかし、血管に弾力がなくなると、血流が増えても血管が広がらず、血圧が上がってしまいます。 血流が悪い状態では血管は硬くなり、「動脈硬化」の状態になってしまいます。 血管内壁にコレステロールなどがたまって血液の流れが妨げられると、血液の塊(血栓) ができて血流が詰まり、 高血圧・動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病などさまざまな生活習慣病にもつながります。 血流改善・血行促進によって血液サラサラを維持しましょう。
■血流改善・血行促進・血液サラサラ
毛細血管は赤血球1つより細い
私たちの体の全ての血管を1本のホースのようにつなぐとしたら、その長さは何と9万km、地球を2週半もする長さになります。 その極細の血管の中を、血液は休むことなく流れています。 全身の血管を流れる血液の流動性がいいこと、すなわち「サラサラ血液」であることは、あるゆる健康の基本です。 しかし、残念ながら日本人の多くが生活習慣病に一歩足を踏み入れているため、「ドロドロ血液」になっているのが現状なのです。
「血流」の停滞は、主に毛細血管に血液が流れにくくなることで起こります。 毛細血管はもともと赤血球1つの大きさよりも細く、赤血球は形を扁平にして毛細血管の中を流れていくのですが、 血液中に糖分や悪玉コレステロールが増えすぎると、赤血球はうまく変形できなくなり、 毛細血管を通りにくくなるのです。毛細血管が不健康になると血流が滞り、高血圧や動脈硬化を招き、 そのことによってさらに血液の状態が悪くなるという悪循環に陥ってしまうので、健康のためにはまず、 血流を改善して血液をきちんと循環させる必要があります。 特に、メタボリックシンドロームの方は、ほとんどの人が「ドロドロ血液」であることが予想されるので、 生活習慣病の予防のためにも、問題のあるライフスタイルを改めて、血液の流動性を高めることが必須であるといえます。
■関連項目
- ▼血管年齢
- 最近よく目にする言葉に『血管年齢』があります。 この血管年齢とはどのような状態を表したものなのでしょうか。 そして、どうすれば若く保つことができるのでしょうか。
- ▼血液年齢
- 血液年齢とは、健康診断の数値から算定する血液の若さを示す指標で、 血管や内臓の若さを左右するといわれています。 脳卒中・心臓病の予防には血液年齢の若返りが重要です。 また、血液年齢は血液ばかりか内蔵の若さも映し出す鏡で、若ければ万病を退け老化も防げる、ともいわれています。
- ▼ふくらはぎマッサージ
- ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、血流が滞りやすい場所です。 また、年を取るにつれ、どんどん硬くなってしまい、ますます血流が悪くなっていきます。 ここをマッサージすると、強力なポンプ作用で血流がよくなり、血液が心臓に戻りやすくなります。
- ▼血管マッサージ
- 一般に、高血圧が続くと、圧力により血管壁に障害が起こり、壁が硬くなって血液が流れにくくなります。 また、年齢とともに血管が細くなって弾力が失われるために、高血圧になるリスクが高くなります。 血管マッサージは、その硬くて細くなった血管に、最も手軽で効果的な刺激を与えることで、 末梢血管の血流をよくして血行を改善し、血圧を下げます。 さらに、血管マッサージの気持ちいい刺激は、心身の緊張をほぐし、体の深いところまで刺激が届くために体温が上がり、 血液が隅々まで流れやすくなります。こうした二次的な作用も、血圧の安定につながります。
- ▼血栓予防とアスピリン
- 解熱鎮痛薬として知られる『アスピリン』が、近年、血栓ができるのを防ぐ薬として、 「心筋梗塞」や「脳梗塞」などの再発予防のために広く使われています。 ”血液をサラサラにする”作用が注目されるアスピリンについて説明します。
- ▼血液サラサラ生活
- 血液がドロドロになると高血圧や動脈硬化を引き起こすことになり、この状態を放置すると、脳梗塞や心筋梗塞、 最悪の場合は、突然死に至る可能性があります。そのようなことを防ぐためには血液をサラサラに保つ必要があります。 血液をサラサラに保つためには「抗血栓点」の高い食材を摂ることが重要です。