糖尿病の食事療法「トマトヨーグルト寒天」
血糖値の急上昇を抑えて便秘を解消し、肥満を防ぐ『トマトヨーグルト寒天』。
■トマトヨーグルト寒天とは?
赤い色「リコピン」が内臓を強くして病気を防ぐ
ナス科のトマトは、もともとは夏が旬の野菜ですが、意外なことに普及したのは、60年ほど前のこと。 最近はハウス栽培などもあって多くの種類が通年出回るようになりました。 加工食品でも缶詰やジュース、ケチャップ、パスタソースなどがあり、おなじみの野菜です。 トマトの優れた成分といえば、まずリコピンが挙げられます。 リコピンはカロテノイドという色素成分の一種で、トマトの赤色色素を指します。 強い抗酸化作用を持ち、体内で細胞膜にサビを作るもとになる活性酸素を除去する働きに優れています。 排気ガスや紫外線、タバコ、ストレスなどによって絶えず発生する活性酸素は、体内で過剰に発生すると、 細胞や内臓を傷めつけて老化や病気を引き起こす元です。 トマトのリコピンは、この活性酸素の発生を抑えて除去し、細胞や内臓を元気にさせて肥満や高血圧、糖尿病といった、 生活習慣病になりにくい体にしてくれます。
また、血圧上昇を抑えるカリウムなどのミネラルや老化防止のビタミンE、疲労やストレスに対抗するビタミンB群、 抗酸化力の高いビタミンCなども豊富に含まれています。ビタミンやミネラルは、代謝を上げて余分な脂肪を燃焼する役割もあり、 肥満解消には欠かせない栄養素です。 さらに便秘を解消し、血糖値を上げにくくする食物繊維も豊富に含まれています。 食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がありますが、トマトにはその両方が含まれており、 便通をスムーズに解消し、肥満や血圧上昇の改善に役立ちます。
■ヨーグルトをプラスしてお通じ効果をアップ
トマトに食物繊維が豊富でカロリーゼロの寒天を加えて作ったのが「トマト寒天」です。 寒天は主にテングサという海藻から作られており、重量の8割以上が食物繊維という驚異的な便秘解消食品として有名になりました。 食物繊維は、お腹の中にに入ってから水分を吸収して膨らむため、糖や脂肪の吸収を抑え、急激な血糖値の上昇を防ぎます。 さらに、余分な糖や脂肪を抱え込んで便と一緒に排泄し、効率的に肥満を改善する助けをしてくれます。 便通がよくなれば、血液循環がよくなって代謝がグンとアップし、脂肪が燃えやすくなります。 その結果、体は動きやすくなり、痩せやすい体質になっていくのです。
「トマトヨーグルト寒天」は、トマト寒天にヨーグルトをプラスし、バージョンアップさせたものです。 ヨーグルトの持つ整腸作用で腸内環境をよくして、全身の健康促進に役立てるためです。 ご存知のように、腸内細菌には善玉菌と悪玉菌、善玉と悪玉の比率によって変わる日和見菌があり、日々絶えず変化しています。 徹夜後や下痢軟便のときは、免疫力が落ちて血液検査の数値が高くなります。 全身の健康と直結する腸内環境を整えて、善玉菌が悪玉菌よりも優位の状態にしておくことは、免疫力のある体を作り、 肥満にならない、糖尿病になりにくい体を作ることにつながります。 トマトのリコピン、寒天の食物線維、そして腸内環境をよくするヨーグルトを加えた「トマトヨーグルト寒天」は、 生活習慣病を改善する究極のデザートなのです。
「トマトヨーグルト寒天」は、食前に食べるのがポイントです。食前に頂くことで満腹感を得られ、暴食を防ぐことができます。 食べる量は1日200g。1回に200gでも、朝晩に100gでも構いません。ただし、一度にたくさんの量を食べても効果は期待出ませんから 1日200g。1回に200gでも構いません。ただし、一度にたくさんの量を食べても効果は期待できませんから。 1日200gを長く続けるようにしてください。作り方も1回につき600gをできるようにして、3等分して3日分を作り置きするとよいでしょう。
味はトマトの酸味をヨーグルトで包み込み、口当たりを滑らかにしました。 暑い夏のちょっとしたデザートにもなると思います。 毎日おいしく召し上がって、便秘解消、血糖値、肥満改善にお役立てください。