■「糖質制限」Q&A

▼糖質制限をしてはいけない人はいますか?
糖質制限に限らず、すべての人に有効な食事療法はありません。 痛風の発作のある人、尿酸値が8mg/dl以上の人、狭心症や心筋梗塞の人、活動性の膵炎がある人、 またはこれらの経験がある人などは、糖質制限を避けたほうがよい場合があります。 また、糖尿病の人で血糖降下剤を飲んでいたり、インスリン注射を打っていたりする人は、主治医と相談してください。

▼外で外食を摂るときの糖質制限のコツを教えてください
外食では、セットメニューではなく、単品メニューを組み合わせること。 主食やスイーツを避け、肉や魚、野菜、乳製品など低糖質の食材をバランスよく選びます。 「ご飯を残すのが申し訳ない」という人は、注文時に断ったり、少なめにとお願いしたりするように。 外食時に糖質制限をする自信のない人は、低糖質で作ったお弁当を持っていくといいでしょう。

▼お勧めの血糖測定器はありますか?
測定時に痛みを伴わない製品がお勧めです。指先に針を刺して採血する製品の中には、痛みを感じるものもありますが、 それでは続きません。最近では手のひらや腕などで採血ができ、痛くないものが出ています。 値段は1万5000円前後。薬局などで購入する際は、使用後の針をきちんと回収してくれる法的な販売許可を得ているお店を選びましょう。

▼糖尿病腎症の人は糖質制限に向かないと聞いたのですが、本当ですか?
腎機能の低下している人が糖質制限をしているときは、主治医と相談した方がいいでしょう。 とはいえ、がっかりしないでください。今まで治らないとされていた糖尿病腎症ですが、 テルミサルタンという血圧を下げる薬でよくなる、ということが発見されました。 詳細は『糖尿病は「生ものをたべなさい」(毎日新聞社)』を読んでみてください。