糖質制限「生ものを食べる」

食材を焼く・炒める・揚げると糖尿病合併症を引き起こす悪玉物質「AGE」がたくさん発生します。 同じ食材でも生で食べられるものはなるべくそのまま食べ、 調理する場合は、焼く・炒める・揚げるは避け、ゆでたり、煮たりしましょう。


■生ものを食べる

糖質制限のうれしいところは、カロリーを気にせず、肉や魚をたっぷり食べられること。 糖質を控えるだけでなく、さらに肉や魚、野菜の調理法にまでこだわれば、恐ろしい糖尿病合併症を防ぐことができます。 「複雑な調理法なら、面倒だからいいや」なんて思わないでください。 できるだけ食材を生で食べること、ただそれだけです。

ではなぜ、「生もの」がいいのでしょうか。それは、食材を調理する過程で発生する、 「AGE(終末糖化産物)」という物質が関係しています。 AGEとは、タンパク質と糖が結びついて生まれる悪玉物質のこと。ほぼすべての食材の中に存在しているのですが、 焼く・炒める・揚げるといった高い熱を加える調理をすることで、AGEの量はさらに増えます。 例えば揚げた鶏肉なら、煮た鶏肉の約6.5倍のAGEが含まれています。AGEは体内にも存在しています。 そのうえ、食べ物から摂取したらどうなるのでしょう。AGEが大量にたまると、血管がもろくなったり、血栓ができたりして、 脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病合併症など、恐ろしい事態を引き起こします。 特に血糖値が高い人ほど、AGEがたまっているので、注意が必要です。 同じ食材でも生で食べられるものはなるべくそのまま食べ、調理する場合は、焼く・炒める・揚げるは避け、 ゆでたり、煮たりしましょう。