糖質制限食の例②「トウモロコシのお茶」
食物繊維やたんぱく質、メイシンなどの複数の栄養素のパワーで血糖値の上昇を防ぐ。 血流もよくなり、高血圧も改善。
■「トウモロコシのお茶」
トウモロコシの甘みで精神的なイライラも解消
高血糖の状態が長時間続いたり、血糖値を急激に上昇させないためには、糖質を過剰に体内に吸収させないことが大切です。 とはいっても、脳や神経系のエネルギー源になるばかりでなく、筋肉を構成したり、体温を維持したりする働きがあり、 脂質とタンパク質に並ぶ、3大栄養素の1つである糖質を摂らないというのは無理な話でしょう。 そこでお勧めなのが『トウモロコシのお茶』です。このお茶は、ヨーロッパやアメリカでは古くから親しまれ、 アメリカなどではスーパーでよく見かけます。
さて、トウモロコシの栄養素の中で、まず注目していただきたいのが、 食物繊維とタンパク質。これらの栄養素には粘り気があるという共通点があります。 この粘り気には、体内に入ってくる過剰な糖質を包み込み、分解させないようにする働きがあるため、 糖質の吸収が穏やかになって、血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。 フラボノイドの一種で『メイシン』という成分も見逃せません。 抗酸化力のあるメイシンには、コレステロールを減らし、肝臓やすい臓の機能をよくする働きがあります。 肝臓やすい臓はインスリンに深い関係があると考えられており、これらの機能が活発になれば、インスリンの分泌も促され、 血糖値の降下にも役立つでしょう。コレステロールが除去されれば血流もよくなるため、高血圧や便秘、冷えの改善も期待できます。 また、細胞内に糖を吸収する酵素を阻害する「アラントイン」という成分や、糖代謝と関係があるビタミンB群なども たっぷり含まれているため、トウモロコシの栄養素を含む「トウモロコシのお茶」は高血糖で悩む人には積極的に 摂っていただきたいお茶といえるのです。
ただ、トウモロコシといえば糖質が多い野菜として知られているため、「血糖値が上昇するのでは?」 と心配する人もいるかもしれません。しかし、トウモロコシには食物繊維が豊富。 「トウモロコシのお茶」にも豊富に含まれています。その食物繊維が糖を包み込み、小腸からの吸収を抑え、 包み込んだまま排出させます。血糖値を上げることは少ないので安心して摂ってください。 しかも「トウモロコシのお茶」は香ばしく、自然の甘みがあっておいしく飲めます。 高血糖で悩む人は甘いものを制限して場合が多く、精神的に不安定になることもあるかもしれませんが、 「トウモロコシのお茶」を飲むことで、こうした気持ちの安定にもつながるでしょう。 皆さんも、トウモロコシの栄養素が詰まった「トウモロコシのお茶」を試してみてはいかがでしょうか。