インフルエンザウィルスの増殖を抑えるサプリメント『チャーガ』

『チャーガ』にはキノコの中でもチャーガにしか含まれていない成分「リグニン」という食物繊維が含まれています。 1995年の第51回北海道公衆衛生学会で発表された研究報告で、このリグニンが、インフルエンザウィルスの増殖を抑える作用があることが明らかになりました。

■抗インフルエンザ

ウィルスの増殖を抑えるリグニン

摂れば免疫力が断然高まり、インフルエンザの予防に役立つと、最近評判を呼んでいるキノコがあります。それが『チャーガ』です。チャーガは、白樺などの木の幹に育つキノコで、北半球に分布し、日本では北海道にわずかながら自生しています。チャーガにはキノコの中でもチャーガにしか含まれていない成分「リグニン」という食物繊維が含まれています。このリグニンが、インフルエンザウィルスの増殖を抑える作用があることが明らかになったのは、 1995年の第51回北海道公衆衛生学会で発表された研究報告によります。この研究の試験方法は、細胞を培養する液体が入った試験管に、イヌの腎臓細胞とインフルエンザウィルス（Aソ連型、A香港型、B型）を入れ、そこにチャーガから抽出した微量のリグニンを加えました。試験で使われたイヌの細胞は、人間とほぼ同じ哺乳類の細胞なので、この試験は人間にも当てはまる可能性が高いと推測できます。その結果、試験開始から3、4日経っても、イヌの腎臓細胞の変異は全く見られなかったといいます。そして、チャーガに含まれるリグニンは、インフルエンザの増殖を完全に抑制した、との結論がなされました。この試験結果からわかるように、リグニンが豊富なチャーガを摂れば、冬に多発する風邪やインフルエンザを撃退するのに役立つと注目されているのです。

■活性酸素の害を抑え、免疫力も高める

チャーガには、リグニンのほかにも免疫力を高める有効成分が含まれています。まず、キノコに広く含まれる多糖類（糖の最小単位である単糖がいくつか結びついたもの）の「β-グルカン」があります。 β-グルカンは、優れた免疫賦活作用（免疫力を高める働き）のあることが確認されています。しかも、一般のキノコに含まれるβ-グルカンのほとんどは水溶性ですが、チャーガのβ-グルカンには、水溶性と不溶性の両方があり、体内に吸収されやすいという特徴があります。また、チャーガには、「ＳＯＤ様活性物質」も大変豊富です。ＳＯＤとは、攻撃性の強い活性酸素を無害にする体内の酵素のこと。このＳＯＤと似た働きをするのがＳＯＤ様活性物質で、キノコの中でもチャーガには飛びぬけて豊富に含まれているのです。

このような有効成分の多いチャーガは免疫力アップ効果が抜群といえます。城西大学で行われた研究でも、チャーガの抽出成分を摂れば免疫力が非常に高まり、同じように免疫力向上に役立つ海藻類などよりも、その効力は大きいことが明らかになっています。

■チャーガの摂り方

チャーガは市販の食品で摂るのが便利

チャーガは、国内では北海道の一部に自生しているので、それを砕いて煎じたものを飲む方法があります。しかし、これは誰でもできるわけではありません。そこで、市販されているチャーガのサプリメントを利用するのが最適です。チャーガのサプリメントにはいろいろな製品がありますが、中でも人気なのがチャーガのお茶です。チャーガのお茶は、いくつかのメーカーから市販されていますが、通常はティーバッグの形になっているものが多いようです。