チャーガ
(カバノアナタケ)
抗酸化作用が強力なキノコ
『チャーガ』は、ロシアを中心とした寒冷地で採取されるキノコの一種で、 日本では、北海道で確認されます。カバノアナタケ或いは白樺茸とも呼ばれます。 寒冷地の白樺、岳樺(ダケカンバ)だけに寄生するキノコで、森のダイヤモンドといわれています。 チャーガには、 β-グルカンを初めとして多糖体、 フラボノイド、 食物繊維、 ビタミン、 ミネラル、 ポリフェノール、 リグニンなどが豊富に含まれ、SOD値(抗酸化作用)が最も高い自然食品です。 SODとは、攻撃性の強い活性酸素を無害にする体内の酵素のことです。 このSODと似た働きをするのがSOD様活性物質で、キノコの中でもチャーガには 飛び抜けて豊富に含まれています。 チャーガのSOD値は実にアガリクスの23倍、 青汁の60倍もあり、ロシアでは癌の治療にも使われるそうです。
■「チャーガ(カバノアナタケ)」とは?
現在世界中で注目されているキノコ
「カバノアナタケ」は、学名を”Fuscopiria Obliqua”と呼び、 サビアナタケ属で、タバコウロコタケ科、キコブタケ科、サビアナタケ属で、タバコウロコタケ科、キコブタケ科、 サルノコシカケ科(今ではマンネンタケ科という)と近縁に関係し、ヨーロッパ・ロシア・日本の北部地方の一部の分散する耐寒性のキノコです。 寒冷地の白樺、岳樺(ダケカンバ)だけに寄生しており、「幻のキノコ」「森のダイヤモンド」といわれています。 カバノアナタケの菌核のことを『チャーガ』=”Chaga”または ”Tchaga”、ロシア語名”ЧАГА(チャガ)”と言います。 また、白樺の幹に生えるのが特徴で、白樺茸とも呼ばれています。 チャーガは、10~15年も白樺の樹液を吸い取りながら石炭のような黒い塊のコブ状になった奇妙な菌核を形成します。 形成された黒い塊菌核には有効な数々の成分が凝縮され、養分を吸い取られた白樺は、やがて枯れてしまいます。 栄養分が凝縮されたチャーガは、他のキノコにないほどの有効成分を持っているといわれ、SOD値の高さは他の食品と比較して群を抜いています。
チャーガには、β-グルカンを初めとして多糖体、フラボノイド、食物繊維、ビタミン、ミネラル、 ポリフェノール、リグニンなどが豊富に含まれています。 また鉄分や亜鉛も含まれておりロシアでは古くから美容と健康維持に使われています。 寒さが厳しい広大なロシアには、養分となる白樺が太く、大きくて良質なチャーガが多いことで有名で、 ロシアでは昔からずっと美容と健康にために健康茶として飲まれており、長寿の秘訣として伝承されてきました。 脂っこいものを多く摂られる方や不規則な生活をされている方にもお役に立てる健康食品です。
カバノアナタケの子実体は、一般的に見られるキノコの傘を形成せず、樹皮の下に薄く平たく広がっています。 寄生された木の樹皮の下には、細長いレピューシカ(平たい円形状の食べ物)状のキノコの褐色果実体ができ、 また樹皮の表面では実を結ばないキノコ形成体が繁殖します。 カバノアナタケの表面は黒色で、そのコブが幹についているところでは、比較的柔らかい、明るい色をしています。 その外層の下部には、粒状の褐色の組織が合って、これがカバノアナタケの主要部分を作っています。 カバノアナタケは、まれにカワラハン、ヤマトネリコ、ニレに木などにも寄生しますが、 主にカバノキ類の幹に寄生して育ちます。 そして、注目されるのが寄生した木を枯らしてしまうことで、このため、カバノアナタケは「ガンのようなキノコ」といわれることもあります。 見方によっては、それほど生命力の強いキノコといえるのです。 ロシアのノーベル賞作家、ソルジェニツィンの作品に、チャーガが登場し、注目されるようになりました。 それによると、チャーガは白樺に自生した菌核を煎じてお茶代わりに飲んでいるモスクワ郊外のアレクサンドロフ地方の田舎では、健康な人が多いというのです。
日本でも、アイヌの人たちはこれをタドンの代わりにして火をくべて、火種用に使っていたといわれています。 また、アイヌの人や北海道の林業関係者が、健康の為に飲んでいたといわれ、 しかも非常に貴重なキノコとして知られていました。
■チャーガの成分
チャーガには豊かな栄養成分がいっぱい。
チャーガ(カバノアナタケ)には、次のような様々な成分が含まれています。
などミネラル分と食物繊維がバランスよく含まれていると共に、 普通の野菜や他のきのこでは補えない栄養成分が豊富に含まれています。 ポリフェノールなどのフラボイドは、主に野菜や果物に含まれていて、健康維持に役立つ成分です。 チャーガの多糖類にはポリフェノールをしのぐ働きをもつリグニンが多く含まれます。 イノシトールはビタミンB群に含まれる天然ビタミンで、水によく溶け、熱や光にも安定した性質を持っています。
- ▼食物繊維・リグニン
- チャーガは、他のキノコには見られないほど「食物繊維」を豊富に含んでいます。 チャーガに含まれる食物繊維は、55%と成分比率が高く、整腸作用を促進させ、 コレステロールを正常にする働きがあり、血圧降下作用もあると言われています。 またリグニンは、他のキノコ類には含まれていないチャーガ特有の食物繊維で、 インフルエンザウィルスの増殖を抑える作用があることが明らかになりました。
- ▼β-グルカン
- β-グルカンは、優れた免疫賦活作用(免疫力を高める働き)のあることが確認されています。 しかも、一般のキノコに含まれるβ-グルカンのほとんどは水溶性ですが、チャーガのβ-グルカンには、 水溶性と不溶性の両方があり、体内に吸収されやすいという特徴があります。
- ▼SOD様活性物質
- SODとは、攻撃性の強い活性酸素を無害にする体内の酵素のことです。 このSODと似た働きをするのがSOD様活性物質で、キノコの中でもチャーガには飛びぬけて豊富に含まれています。 チャーガの抗酸化作用(SOD値)は実にアガリクスの23倍、青汁の60倍もあり、ロシアでは癌の治療にも使われるそうです。
■チャーガについて
●期待される効能
免疫賦活作用。抗酸化作用。抗癌作用。ヒスタミン遊離抑制作用。抗ウィルス作用。
●作用メカニズム
チャーガには免疫賦活作用を持つβ-グルカンなどの多糖類のほか、ビタミンやミネラル、脂質などが含まれています。 特にβ-グルカンは、アガリクスや霊芝と同等か、それ以上存在し、 キノコ類の中でも最多と考えられます。また、エルゴステロールなどの脂溶性成分も抗癌作用を持ちます。 さらに、抗癌作用を示す「SOD活性」に関して、チャーガは、他のキノコ類と比べて高い活性を持ちます。
●科学的根拠
チャーガは、有効成分を持つ免疫賦活作用及び抗酸化作用を介して、さまざまな効果を発揮すると考えられます。 ロシアでは伝統療法としてチャーガが利用されてきました。例えば、癌に対する民間療法として用いられたり、 抗癌剤や放射線療法の副作用を軽減するために利用されてきました。 近年になり、いくつかの基礎研究が報告されています。 例えば、鈴鹿医療科学大学では、チャーガによる抗腫瘍効果及び放射線防御効果に関する研究が行われました。 また、北海道大学による研究では、マウスにおける抗ウィルス効果が報告されました。 さらに、広島大学の研究では、チャーガによる細胞抑制とヒスタミン遊離抑制作用が報告されました。 なお、チャーガは、特定の種類の癌に効くというのではなく、体の持つ自己免疫力を高めることで、癌を予防します。
●摂取方法
癌など生活習慣病に対する効果を得るためには、継続して摂取します。 一般に、品質の差が大きいので、統合医療に詳しい医師に相談するか、信頼できるメーカーの製品を用います。 なお、チャーガと類似した有効成分を持つサプリメントとして、アガリクスや霊芝、メシマコブなどのキノコ類があります。 これらは、有効成分の種類や量、組み合わせが少しずつ異なっています。期待できる効果も異なります。 従って、一概にどれが優れているかという比較は容易ではありません。 実際には、自分の体質に合った製品を、適宜組み合わせて利用するのが好ましいと思われます。 何らかの症状や病気の改善目的で用いる場合には、2~3ヵ月程度摂取してから効果を判定します。
●注意事項
通常の食材に近い成分であり、特に問題となる健康被害や副作用は知られていません。 他のサプリメントや医薬品との相互作用は報告されておらず、併用は問題ないと考えられます。 ただし、何らかの医薬品の服用中や治療中の場合は、主治医に相談する必要があります。