活性酸素
『活性酸素』は酸素が科学的に活性化した、とても不安定な物質で、強い酸化力をもっており、 そのパワーが細胞や組織を変化させ、さまざまな病気や老化を引き起こします。 増えすぎた活性酸素は細胞を酸化させ、細胞の正常な機能を失わせて、老化を早めたり、 老化とともに進行する 白内障・ 関節炎・膝痛・ 腰痛など、さまざまな病気の引き金になります。 しかも、血液中の活性酸素は コレステロールや中性脂肪と結びついて過酸化脂質という毒性の強い物質に変化し、 血液をドロドロにして 動脈硬化を進行させます。 その結果、 高血圧や 糖尿病などの生活習慣病、 心筋梗塞、 脳内出血、 認知症、 癌などの原因にもなります。
■「活性酸素」とは?
よい面もある活性酸素がなぜ問題なのか?
健康長寿を実現させるために、近年、最も重要視されているのが「活性酸素対策」です。 活性酸素とは、私たちが呼吸で体内に取り入れた酸素の一部が変化したもので、 本来はホルモンの生産に関与したり、外部から侵入してきた細菌、カビ、ウィルスなどの病原菌を撃退し、体を守る役割を果たします。 このように、活性酸素は本来、私たちが生きていくために必要不可欠なものです。
ところが、活性酸素が増えすぎると、今度は一転して攻撃の矛先が健康な細胞や組織に向けられてしまうのです。 活性酸素は酸素が科学的に活性化した、とても不安定な物質で、強い酸化力を持っています。 そして、増えすぎた活性酸素は細胞を酸化させ、細胞の正常な機能を失わせて、老化を早めたり、 老化とともに進行する 白内障・ 関節炎・膝痛・ 腰痛など、さまざまな病気の引き金になります。 しかも、血液中の活性酸素は コレステロールや中性脂肪と結びついて過酸化脂質という毒性の強い物質に変化し、 血液をドロドロにして 動脈硬化を進行させます。 その結果、 高血圧や 糖尿病などの生活習慣病、 心筋梗塞、 脳内出血、 認知症、 癌などの原因にもなります。
活性酸素は、まさに老化や万病を引き起こす元凶なのです。 したがって、健康維持のためには、日常生活での「活性酸素対策」が必要となります。
活性酸素は、 紫外線や環境汚染、 喫煙、添加物の多い食品、 そして精神的ストレスなどによって大量に増えてしまいます。 現代人を取り巻く環境は、活性酸素を大量に発生させる危険に満ち溢れているといえるでしょう。
●活性酸素が細胞をサビ付かせる
体内に入った酸素は、他の物質と結びつくときに電子を1個余分に受け取ることがあり、
そのとき「スーパーオキシド」という大変に不安定で反応しやすい酸素に変わります。
これが活性酸素の元となり、次々に他の物質と反応して、「過酸化水素水」や「ヒドロキシラジカル」などの活性酸素を産生させます。
そして、この活性酸素は脂質やたんぱく質などと反応することで、「過酸化脂質」や各種酸化物質を作り出し、DNA、細胞、体をサビ付かせます。
また、活性酸素は、細胞内でエネルギーを作り出すときだけ発生するのではなく、
化学物質や大気、水の汚染物質などを通じて、細胞の外からも侵入するといわれています。
代表的な活性酸素には3種類あります。
- ▼スーパーオキシド
- 酸素がわずかに変化してもできるため、大量に発生。しかし、反応は低く、体に与える影響も少ない。
- ▼ヒドロキシラジカル
- 活性酸素の中でも反応性・酸化力が強く、脂質や糖質などのあらゆる化合物と反応する。
- ▼過酸化水素
- 細胞内に入り込み、ヒドロキシラジカルに変化した場合、酸化力が強くなる。
●活性酸素と生活習慣病
活性酸素を体内に過剰に作ってしまうと、「生活習慣病」の発症の一因になります。 特にその関連性が深いと思われるのが、「動脈硬化」と「糖尿病」で、 他にも「肝機能障害」や 「リウマチ性関節炎」 など、活性酸素が関係すると思われる病気は多岐にわたります。 糖尿病においては、活性酸素は発病から合併症の進展まで関わるといわれています。 また、癌の発生にも活性酸素が大きく関わっており、遺伝情報を伝えるDNAが、活性酸素により傷つくことで癌細胞が生まれるといわれています。 ただし、このDNAの傷は、癌抑制遺伝子やDNA修復遺伝子がサポートするため、すぐには癌の発生に結びつくものではないとも考えられています。