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リバウンドしないダイエット

ウェイトサイクリング

食事の量を減らすだけのダイエットでは、脂肪と一緒に筋肉も落ちてしまいます。 筋肉が減ると、生きていくために最低限必要なエネルギーである「基礎代謝」が低下し、消費エネルギーが減ります。 そのため、食事で摂取したエネルギーが使いきれずに余ってしまい、体内に脂肪として蓄えられて、結果的にリバウンドを招くことになります。 このようなダイエットリバウンドを繰り返すことを「ウェイトサイクリング」と呼びます。 無理なダイエットで筋肉と脂肪が減る一方、リバウンドで脂肪が増えるため、繰り返すたびに脂肪の割合が多くなってしまいます。 「ウェイトサイクリング」を防ぐためには、筋肉のもとになるたんぱく質を十分に摂り、軽い運動をしながら減量していくことが重要です。


●リバウンドを招く意外な原因「レプチン」

ダイエットである程度痩せると、以前より食欲が旺盛になってつい食べ過ぎてしまったり、 食事量は増えていないのに太ったりすることがあります。 リバウンドの原因となるこうした現象には、脂肪細胞から分泌される「レプチン」という 「生理活性物質」が関係しています。 脂肪が多い人では、レプチンが十分に分泌されています。 すると脳は”栄養は十分にある”と判断し、基礎代謝を高めて消費エネルギー量を増やしたり、満腹感を覚えるよう働きかけます。 ところが、減量して脂肪が減ると、レプチンの分泌量も少なくなります。 すると脳は、”栄養が不足している”と判断し、食欲を増進させたり、基礎代謝を下げたりして、エネルギーを体に蓄えるように働いてしまうのです。
ダイエット後のリバウンドを防ぐためには、無理なダイエットは避け、ゆっくりと減量することが大切です。 脂肪を徐々に減らしていけば、レプチンの分泌量の減少が緩やかになるので、体がその変化についていきやすくなります。


●軽い運動で基礎代謝を維持する

食べ過ぎ、運動不足といった生活を送っている人が、運動だけで痩せようと思っても、なかなかうまくいきません。 例えば、ご飯1杯分のエネルギー量を運動で消費しようとすると、散歩では約90分、ジョギングでは約30分など、 かなりの運動量が必要になってしまいます。とはいえ、運動はダイエットには欠かせない存在です。 食べ過ぎを防ぐ一方で、運動を行って筋肉量を保ち、基礎代謝が低下しないようにすれば、減量後もリバウンドしにくくなります。 中高年のダイエットでは、激しい運動や長時間の運動は必要ありません。 1回10分程度の軽いウォーキングや、日常生活でこまめに体を動かすだけでも、ある程度の効果は期待できます。


●食べ過ぎを防ぐためのポイント

▼毎日腹囲と体重を計測する
自分の体型を客観的に把握することが、やる気の維持に繋がります。 どんな生活がダイエットによいのかもわかります。

▼3食しっかり食べる
食事を抜くと、空腹感に負けてつい食べ過ぎてしまいがちです。 3食しっかり食べて、ある程度満腹感を維持することが大切です。

▼食後すぐに歯磨きをする
”せっかく歯磨きをしたのに、すぐに食べるのは気が引ける”と、間食を控えやすくなります。

●ダイエットの動機づけ

ダイエットを長続きさせるには動機づけが大切です。 ”生活習慣病を予防・改善する”という目的をしっかりと持ち、体重や腹囲、血液検査の値などを定期的にチェックすることで、やる気を維持することができます。