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中高年男性のダイエット

中高年男性の肥満は 内臓脂肪型肥満が多いので、 メタボリックシンドローム対策のダイエットが必要になります。 中高年男性のダイエットでは、まず、”体重の5%を減らす”ことを目標にします。 それだけでも、血糖値、血中脂質値、血圧などは改善してきます。


■中高年男性の肥満

男性は、女性に比べ肥満のある人の割合が高く、20歳代で約2割、30歳代では約3割の人が肥満の状態にあり、それ以降の年代でもほぼこの割合です。 そして、すべての年代で肥満のある男性の割合は増え続けています。 男性の肥満で多いのは、内臓脂肪が多く蓄積する「内臓脂肪型肥満」です。 内臓脂肪は、 「高血糖症(糖尿病)」 「高脂血症(脂質異常症)」 「高血圧症」などの生活習慣病の原因となる 「生理活性物質」を作り出すことが知られています。

男性に多い内臓脂肪型肥満は「メタボリックシンドローム」の主な要因です。 そのため、男性のメタボリックシンドロームの人の割合は(健康体の人を含めた)全体の23%で、 その予備軍を含めると5割近くに達します(女性は予備軍を含め20%弱)。 メタボリックシンドロームがあると、 「狭心症・心筋梗塞」 「脳梗塞」などの命に関わる病気が起こりやすくなります。


●中高年男性のダイエット

中高年男性のダイエットでは、まず、”体重の5%を減らす”ことを目標にします。 それだけでも、血糖値、血中脂質値、血圧などは改善してきます。

◆ダイエットのポイント

▼やる気を高める
途中でやる気を失くす人も多いので、健康診断などの結果を見直して、 現在の自分の健康状態や問題点をしっかりと把握し、 なぜダイエットが必要なのかを納得してから始める必要があります。

▼食べ過ぎを防ぐ
加齢とともに基礎代謝が落ちているにもかかわらず、若いころと同じように食べ、 摂取エネルギーが過剰になっている人も少なくないので、食べ過ぎないようにする工夫が必要です。

▼無理をしない
極端な食事制限や極度の運動などの無理なダイエットは健康を損なう可能性があります。

▼こまめに身体を動かす
仕事中や通勤中などにこまめに身体を動かすようにします。

◆1日の適正エネルギー量

活動量が少な目の男性の場合、1日の適正摂取エネルギー量は、30~40歳代で約2250kcal、50~60歳代で約2050kcalです。 1ヵ月で体重を1kg落とすには、ここから約200kcal減らす必要があります。