『豆』について

の種類はたくさんあり、現在、世界で食用としては70~80種類もの豆が流通しているともいわれています。 豆類には、炭水化物、タンパク質、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれています。 また、食物繊維やサポニン、ポリフェノールといった機能性成分も豊富です。


■アズキ

アズキは、おめでたい席には欠かせない食材です。赤飯は室町時代から、小正月のアズキ粥は平安時代から続いている習慣です。 また、和菓子やお汁粉など、小豆は日本人にとって、昔から慣れ親しんでいる豆といえます。 アズキの栄養成分は、デンプン、タンパク質ビタミンB1・B2などです。 特に、ビタミンB1は、豆類の中でも最も多く含まれています。 ビタミンB1は、肝臓に負担をかける有害物質を排除する働きがあります。 また、ビタミンB2は脂肪の代謝を活発にし、皮下脂肪の蓄積を防ぎます。 また、食物繊維や 利尿を促すカリウムも多いので、 便秘解消や余分な塩分を排除するのを助けます。 アズキは昔から心臓病、肝臓病、脚気などのむくみを伴う症状の改善に応用されてきました。 アズキを食べると、水分の代謝が活発になり、尿の出がよくなって、むくみが軽減するからです。 さらに、アズキには、豆類に含まれているサポニンが豊富。細胞の活性化を図り、抗癌作用、免疫力強化、肝機能強化などの機能があります。 また、胃腸を整え、吐き気を抑える効果もあります。


■落花生

落花生の名前は、花が開いた後に、地中に潜り込んで実を結ぶ、というところからきています。 日本には18世紀初めに中国から伝来し、最初は長崎地方で栽培され、中国風の料理に使われていました。 漢方では、落花生は「長寿果」と呼ばれており、滋養強壮や、益寿(長生きする)効果があることがわかっています。 中国では、「常食すれば生命力を増強し、また、落花生を食すれば、肉類の補給なし」とも言い伝えられています。 落花生の栄養的に優れている点として、まず挙げられるのはタンパク質が豊富なことです。 100gあたり26g含まれており、これは牛肉よりも多い数値です。 また、落花生には必須アミノ酸もバランスよく配合されています。 落花生には脂肪分が45%前後含まれていますが、脂肪のうち80%以上が不飽和脂肪酸で、特にn-9系のオレイン酸が多く含まれています。 これは、中性脂肪を抑え、コレステロール値を下げる働きがあります。 不飽和脂肪酸は、老化により皮膚のカサつきを防止し、肌に潤いを与え、きめの細かさを甦る効果も併せ持っています。 また、落花生に含まれる脂溶性の レシチンビタミンEは、 脳の成長を助け、老化防止に欠かせない栄養素として知られています。 脳機能の衰退を防ぐので、ボケ防止にもうってつけの食品といえます。


■黒豆

黒豆とは大豆の一種です。黒大豆とも呼ばれています。栄養的には大豆と変わりません。 タンパク質、不飽和脂肪酸などの油成分、食物繊維、ビタミン類、ミネラル、サポニンなどです。 しかし、大豆と異なるのは、 皮にアントシアニンが含まれていること。 アントシアニンは、紫色の天然色素で、ポリフェノールの一種です。 ブルーベリー、ブドウ、ナス(の皮)、紫芋などにも含まれています。 強い抗酸化作用を持ち、視力回復にも役立ちます。 大豆と同じく、黒豆が「畑の肉」といわれるのは グリシンなどのタンパク質を豊富に含んでいるからです。 しかも、このタンパク質は、植物性タンパク質としては珍しく、必須アミノ酸が多いのも特徴です。肉や魚に勝るとも劣りません。 他には、サポニンという成分が含まれているのも魅力です。サポニンは体内の石鹸とも呼ばれ、脂肪の吸収を抑制し、その分解を促進します。 さらに、過酸化脂質の発生を抑える効果もあるため、脂肪の蓄積を防ぎ、肥満防止に役立ちます。 また、胃腸の機能を調整して、過剰な食欲を抑えるので、食べ過ぎを防止する働きもあります。 そして、新陳代謝を活発にして脂肪の燃焼も助けてくれます。 黒豆の油分には、不飽和脂肪酸、リン脂質のレシチン、ビタミンE、植物コレステロールが豊富に含まれているので、 コレステロールの吸収を阻害し、老廃物の排出を促進して、細胞の老化を防ぎます。 また、漢方では黒豆は「補腎」の働きがあるといわれています。 無理を続けて疲労が溜まったり、長い間、慢性病を患ったりすると、体全体の機能が衰えます。 これらの機能の衰えと回復させる働きのことを補腎というのです。 また、女性ホルモンの一種であるエストロゲンとよく似た成分である 大豆イソフラボンも、黒豆に含まれています。


■大豆

大豆は、弥生時代に中国から朝鮮を経て伝わってきたといわれています。 日本人にとって、大豆は貴重なタンパク源となりました。 また、大豆から醤油や味噌などの調味料を使ったり、納豆、豆腐、豆乳などに加工したり、日本人にとって大豆は欠かせない食材となりました。 皆さんは大豆と枝豆が同じものだと知っていますか?大豆は、枝豆を完全に熟したものです。 枝豆を収穫せずにしておくと、葉が枯れてきます。根元を折り、2週間ほど陰干しすると、大豆になります。 大豆の栄養素や、効果・効能は、アントシアニン以外は、黒豆と一緒です。


■ヒヨコ豆

ヒヨコ豆は、西アジア原産の豆で、ごつごつとした形をしています。 世界各地で食べられており、サラダやスープなどに入れたり、ペーストにしたり、粉末状にしてお菓子や揚げ衣として使われています。 食物繊維、ビタミンB群、ミネラルが豊富で、便秘解消やむくみ予防、骨を丈夫にする効果があります。 漢方では、「養血」という造血作用に優れた豆とされています。