【質問】尿管結石の痛みが再発しないか心配です

我慢できない腹痛があり、総合病院で検査を受けました。13mmの 尿管結石と診断され、 医師から「3回以上腹痛を繰り返す場合は、手術も考えましょう」と言われました。 その後3年以上たちますが、現在痛みはありません。このまま放置して結石が大きくなることはないでしょうか。 急に痛みが再発しないか心配です。
●60歳代・男性


【答】

腎臓でできた腎結石が尿管に落ちてくると 尿管結石と名前が変わり、 疼痛、血尿などの症状を引き起こします。腎臓と異なり尿管は一本の道ですので、結石があると尿の流れが障害され、 腎臓に尿が溜まって腎臓が腫れる「水腎症」という状態になります。 そのため、尿管結石が見つかった場合は、「長期間、経過を見続けるのは適切ではない」というのが、一般的な考え方です。
一方、尿管に落ちてきた結石は、尿と一緒に自然に排泄される(自然排出といいます)ことも知られています。 ただ、自然排石されるのは、結石の大きさが5mm以下で65%、5~10mmで50%を切る程度とされています。 ご質問者に見つかった結石は13mmですから、自然排石される望みはかなり低いと思われます。 しかも、診断から3年も経過しますと、一般的には結石と尿管の粘膜に癒着が起きていることがしばしばで、 前述した水腎症が進行して、腎臓の機能が障害されている可能性も考えられます。

ご質問者は、この3年間、特に痛みなどの症状もなく過ごされていたようですが、実は、大きな尿管結石は働きがゆっくりしていて、 経過観察中に最初の痛みのような深刻な症状が現れないこともあるのです。 実際、医師が手術を勧めるかどうかの判断材料としては、結石の大きさや痛痛の有無だけではなく、 尿管粘膜との癒着の存在、水腎症の進行具合、腎機能の障害の程度なども加味します。 この3年の間には何度か受診して超音波検査や造営エックス線検査、CT検査などを受けられたと思いますが、結果はいかがだったのでしょうか。
ご質問者は、このまま経過をみると、結石が大きくなるのではないかと心配していらっしゃいますが、 すでに体外からの衝撃波を用いた手術ではなく、内視鏡を用いた、より複雑な手術が必要となっている可能性があります。 できるだけ早く尿路結石に詳しい医師を受診することをお勧めします。

(この答えは、2020年5月現在のものです。医療は日々進歩しているため、後日変わることもあるのでご了承ください。)