高血圧対策に『海藻粒』

海藻粒(ノリ、ワカメ、コンブ)』で高血圧が改善した、血糖値が安定した、との報告が寄せられています。


■欧米でも注目される海藻の効用

これまで海藻をあまり食べてこなかった欧米でも、体によい健康食品として海藻が注目されるようになってきているそうです。 欧米では海藻のことをシーベジタブル(海の野菜)と呼ぶ価値があるといっている文献があります。 野菜のように低カロリーで、ビタミンやミネラルが豊富な食品であることから、このように呼ばれるようになったのでしょう。 海藻の食物繊維は野菜のもの以上の栄養効果を持っているので、日本でも「海菜」と呼んだ方が適切ではないかという意見も 多いようです。日本人が好んで食べるノリ、ワカメ、コンブには、いずれも独特の酸性多糖類という糖質が含まれています。 栄養学的には海藻の酸性多糖類は水溶性食物繊維の仲間です。専門的に言うと、同じ酸性多糖類でも、ノリに含まれているのは ポルフィラン、コンブやワカメに含まれているのはアルギン酸とフコイダンで、互いに化学的にな性質は大いに異なります。 しかし、いずれも動物実験などで、血圧を下げる、けっちゅこうれステロール地や中性脂肪値を下げる、といった働きがあることが わかってきました。つまり、ノリ、ワカメ、コンブなどは生活習慣病の改善のために、積極的に食べていただきたい食品なのです。

もう一つ、海藻ならではの栄養素として注目したいのがビタミンB12です。ビタミンB12は海藻的には比較的多いのですが、 特にノリには抜群に多く含まれています。ビタミンB12は、脳の伝達物質であるコリンとの共同作業で、アルツハイマー病に ある程度効果が期待できるという情報もあるようです。また、ノリ、ワカメ、コンブなどの海藻を食べることによって、 コレステロール値や中性脂肪値が下がれば、動脈硬化の進行も抑えられます。 従って、脳の血管が詰まって起こる脳血管性認知症への効果も期待できるでしょう。 超高齢化社会の現代は、認知症患者の増加が問題になっています。ボケの予防のためにも、ノリはもちろんのこと、 コンブやワカメなどの改装を積極的に食べるとよいでしょう。 さらに海藻には、甲状腺ホルモンを刺激し、毛髪などの新陳代謝を活発にする要素が豊富に含まれているので、 毛髪の育成を促す効果も期待できます。


●ノリ、ワカメ、コンブの成分を効率よく摂取

このように、海藻は健康にとても良い食品ですが、一般的な調理法ですが、一般底な調理法では、水分が多くカサが張るので、 少量しか食べることができませんでした。米などの穀物を粉末にして、さまざまな食材にする技術がありますが、 海藻も乾燥粉末にして利用すれば、それらの成分を今までよりももっと多く、効率よく取り入れることができるようになります。 そうした考え方から生まれたのが、ノリ、ワカメ、コンブの乾燥粉末を粒にした栄養補助食品です。 粒状なので、海藻粒とも呼ばれているようです。海藻粒は非常に細かい粒子に仕上げていますので、1日10粒程度でも、 海藻の成分が腸内で溶けだす割合から考えると、かなりの量の海藻を普通に調理して食べるのと同じことになります。 ふだんの食事で改装を積極的に食べることもお勧めします。それが面倒な人や普通に調理した海藻が苦手な人は、 適量の海藻粒を補助的に利用するとよいでしょう。