高血糖・糖尿病対策に『蕎麦(ソバ)』

日本人の大好きな『蕎麦(ソバ)』は、血糖値を下げるお手軽食です。


●全国の「ソバッ食い」に朗報

ソバ粉に、血糖値を下げる働きがあることがわかり、糖尿病患者の食事に加えたり、 栄養補助食品として利用できるであろうという研究結果が発表されました。 研究を行ったのは、カナダのマニトバ大学人間栄養科学部の助教授カーラ・テイラー博士。 博士ら研究チームは、糖尿病にさせたラット40匹に、通常の食事前、ソバのエキスか偽薬を与えて、食事後の血糖値に どのような栄養を与えるかという実験をしました。その結果、ソバのエキスを与えたラットは、偽薬を与えたラットより、 血糖値が11%から19%下がっていました。これはソバに含まれる「カイロイノシトール」という物質が、 血糖値を下げるのだろうと研究者たちは説明しています。この物質は、ソバ以外の食品にはほとんど含まれていないそう。

欧米人に比べ、糖尿病など生活習慣病になりやすいといわれている日本人。 死因の6割までもが生活習慣病によるという調査結果も出ています。 できれば、病気になる前にふだんの食生活を見直して予防することが理想的です。 ソバは日本人にとって最も親しみ深い食品の一つ。駅ソバ、立ち食いソバなど手軽に食べられる場所もたくさんあります。 血糖値が気になる皆さん、明日の昼にソバはいかがでしょうか。