天然ラジウムパワーとは?

「ラジウムの特徴」「病的細胞に対するラジウムの作用」「ラジウムによる健康細胞に精力をまし、生活力を促進する作用」 「ラジウムによる神経系に対する作用」「ラジウムによる殺菌作用」「ラジウムの新陳代謝に対する作用」 「ラジウムの自然療能促進作用」について述べます。


■ラジウムの特徴

ラジウムの特徴は、外界から何らの力を加えなくても自然に間断なく放射線を発出することである(北投石も全く同様である)。   そして、この放射線は、X線よりも数倍強力で、人体の組織はいうに及ばず、銀、鉛、銅、鉄などの金属すら容易に透過する力を 有していることである。そして、ラジウムは絶えず崩壊しながらラドンと称するガス体元素に変化し、 さらにラジウムA・B・C・D・E・Fという新しい元素を生み出す。ラジウムが半分に減少する寿命は、一六二〇年かかるといわれ、 まさに半永久的な生命といっても過言ではないのである。   ラジウムには、様々な理学的・生理的な有効作用を有しているが、中でも、アルファー・ベータ・ガンマー線の三種の光線の中の ガンマーの持つ超短波長は質透過性が強大で、ベータ線の100倍、アルファ線の100万倍の透過力を有している。 このガンマー線は、人体の深部治療法に強力な効果を有することが広く認められており、人体細胞に大きな活力を与え、 病菌を殺し難病を治すとともに、健康増進に役立つと言われる。   著者が玉川温泉の神秘的な効果が北投石にあると確信をもっているのは、正にこのことなのである。 それでは、適量ラジウム放射線治療法によって、今日どのような医学的効果が認められているか概観することにする。


●病的細胞に対するラジウムの作用

人体は約120兆からなるといわれる細胞から成り立っている。この細胞は、細胞間質というものにつながれて、 全身の器官をそれぞれ組み立てている。これらの細胞は一つひとつがみな生きた生活体であり、われわれは常に健康な活動ができるのは、この組織細胞のはつらつな生活力によるものである。   いろいろの病気にかかるということは、いずれもみな生活体の根源たる細胞の衰弱疲弊から起こり、種々の症状となって現れる。   世界的名医ドミニティ・ラツアイス博士、東京大学医学部放射線科教授中泉正徳博士、日本ラジウム医学界の権威藤波剛一博士などの 研究発表によれば、衰弱疲弊すなわち病的変調におちいっている組織細胞や繁殖しつつある病原菌は、 健康組織の細胞に比べてラジウムの持つ特殊の有効成分が敏感に作用して、三倍量も吸入するという。   たとえば皮膚、筋肉、粘膜、神経、内臓器官に、炎症、疼痛、腫脹、硬結、萎縮、潰瘍などの病的に変調を起こした細胞の患部に 適当なラジウムを放射すると、他の健康組織に何らの影響を与えずに、敏感に感受して、炎症性のものは、その炎症を抑止し、激痛のあるものはたちまちその激痛を鎮静し、腫脹を消退し、潰瘍、萎縮部位を掃滅して、その他の治病作用を迅速に発揮する。   すなわち、その病気を細胞の根本から治すというのが特徴であり、これをラジウムの特異的感受性といって著名な事実である。 ラジウム放射線の感受性の敏感な部分を列記すれば次のようになる。神経組織・リンパ腺・生殖腺・肝臓・腎臓・副腎・筋軟骨・ 血管・唾液腺・膵臓・粘膜などである。


●ラジウムによる健康細胞に精力をまし、生活力を促進する作用

ラジウムに関する世界的権威者オーストラリアのストックラザー教授の研究実験によれば、ラジウムの分量を適当に用いる時は、 人体それぞれの生活細胞組織(健康組織)に生長力を寄与して、その生活力、精力を促進強化するという。人体ばかりでなく、 多くの動物、植物に照射して比較実験されてラジウムの偉大な作用を明白に立証された。   したがって、ラジウム放射線の適当の使用は、皮膚・粘膜・神経・血管・リンパ腺・生殖腺・肺・肝・心・腎臓・胃腸 の内臓器その他の生活細胞組織を適度に刺激して旺盛な生活力を賦与し(細胞原形質賦活)、それらの組織に活力および抵抗力を増進し、 諸細胞を健全に発育助長を促すので、各種の疾患にもっとも根本的の治療法となるばかりでなく、 疾病の予防および全身の保健を達成できるとする。


●ラジウムによる神経系に対する作用

ショルツ、アーダリール・ドミニティ博士その他の専門大家の精確な研究と多くの臨床実験によれば、 神経系に対するラジウムの応用はもっとも特殊性を発揮して、驚異に値する効果を示すものといわれる。   また、抹消神経に作用して迅速にその疼痛を静め炎症をおだやかにして、刺痛、かゆみを消しセキを抑止する大きな力を持つといわれる。   たとえば、胃痛・神経痛・リウマチ・膀胱炎・脊椎労・骨膜炎などの激痛、刺痛を速やかに鎮静消失し、また顔面神経痛の麻痺を治し、 さらに皮膚疾患・肛門・陰部のかゆみおよび知覚鋭敏をおだやかに全治させる。   その他、ラジウム線は生殖・便通・利尿をつかさどる脊椎神経や、肺・心・肝・腎臓・胃腸・血管をつかさどる交感神経に対して、 これらの神経細胞に活力を与え、かつ神経の栄養を補強作用して神経系の機能を好転し整調強化するのである。


●ラジウムによる殺菌作用

ラジウムはその特異的感受性にあって、病原体に直接に作用することは、ほかの薬剤や療法ではほとんど望めない特徴である。 たとえば注射のように効果の早いものでも、まず第一に肉体組織を透して、血液に行きその後患部に作用する順序になっている。   純正ラジウム放射線は結核菌・コレラ菌・ブドウ状球菌・連鎖状菌および禿髪病菌ならびに黄癬菌などの各細菌の発育や 繁殖を阻止するばかりでなくきわめて迅速に殺菌するのである。   そのようにこれらの病原菌に対して、ラジウムの発育防止作用および撲滅作用は培養器の部分(細菌の生息する組織) を害するものでなく、細菌に直接作用することが、アシュキナース、カスプリ、ファイアル、ストラスマンの諸大家によって 確認されている。肺・助膜・皮膚の諸症に絶大な効果のある理由である。


●ラジウムの新陳代謝に対する作用

内臓の諸器官をはじめ全身各種組織は間断なく外界から酸素を摂取し、そして体内の炭酸ガスを体外に排出するガス交換作用と、 これに伴い営まれている血液の循環、新陳代謝機能は、不良細胞や有害な老廃物、不必要な体内分解物を体外に排泄させる、 この二つの作用が旺盛なことが健康体の大切なことである。   ゴットリーブ・ジルベルグライト博士などの厳密な試験によれば、ラジウム放射線はガス交換作用と、血液循環、新陳代謝作用を 著しく促進、調整、強化しまた血圧を降下させることが証明された。ラジウムは実に不思議なほどいろいろな難病に大きな効果がある。


●ラジウムの自然療能促進作用

自然療能作用というのは、白血球、リンパ腺球の病原菌に対する食菌作用、寒暑に対する皮膚及び内臓器官の諸機能の抵抗作用、 負傷部位の縫合、新肉芽発生などの自然治癒の目的に向かって働く作用である。   このようにして、ラジウムの適正なる放射療法は自然療能作用を促進助長して各種疾患病の治癒力を高め、 かつその予防作用を増強して体質を強化し発育させ健康を増進させる。