放射線ホルミシス効果

微量放射線には、疲労回復・健康増進・体位向上・体質改善・神経系疾患・運動器疾患・消化器疾患・代謝性疾患・循環器疾患・皮膚疾患・外科疾患・小児疾患・婦人科疾患などに効果があるといわれています。

■ホルミシス効果とは？

微量放射線は、身体の健康に役立つ

岩盤浴でよく知られている北投石などから発せられる「微量放射線物質」には、遺伝子をコントロールしている白血球を元気にする作用があり、自然免疫力を高めて新陳代謝が正常に働くようにする効果があるといわれています。岩盤浴でこの放射線を少ない量で長時間浴び続けることにより得られる刺激効果を「放射線ホルミシス効果」と呼びます。放射線ホルミシス効果という言葉は、アメリカのラッキー教授が、「少しの放射線量だと身体の健康に役立つ」と論文で提唱したのがきっかけで、各国で盛んに研究されるようになり、それにより多くの実験データや臨床データによる研究が行われ、この論文の結果を裏付けることとなりました。さらに、放射線ホルミシス効果はＮＡＳＡが宇宙に人を滞在させるに当たって、宇宙での放射線の影響を調べることからも研究が始まり、放射線の危険性と健康におけるすばらしい有効性が多くの実験で明らかになり始めてきています。

北投石から発せられる放射線物質ラジウムは、質量が変化する事によりα線・β線・γ線の３つの放射線を放出します。

▼α線: エネルギーの高い放射線ですが、ほとんど透過力がなく、紙一枚で透過を防ぐことができます。
▼β線: ラジウムが放射されてラドンに変化したものです。 β線は負の電荷を持った原子のことで、天然のマイナスイオンといわれ、活性酸素除去の為に必要な原子です。癒しの効果があります。
▼γ線: 電磁波で強い透過力を持っています。

国連科学委員会によると放射線ホルミシスの有効性について「低レベルの電離放射線の被浴は生命に有益な効果（生化学的活性作用）をもたらす」と述べています。放射線ホルミシス効果は、電離放射線が電子やイオンを体内に作り出し、これが結果的に細胞の活性化、自然治癒力の促進、新陳代謝の向上などの作用を発揮します。

●放射線ホルミシス効果の具体的な作用

○疲労回復・健康増進・体位向上・体質改善
○神経系疾患○運動器疾患○消化器疾患
○代謝性疾患○循環器疾患○皮膚疾患
○外科疾患○小児疾患○婦人科疾患

◆ホルミシスのイオン効果は生体を活性化させる

身体のどこかに100ミリシーベルトの電離放射線が当てられた事によって、そこに何兆個もの電子やイオンが発生します。生命体は常に遺伝子の活性化と酵素やホルモンの産生によって悪条件と戦おうとしています。生命体のその作用は電離放射線によって発生した電子やイオンによる化学反応の促進という好条件を直ちに役立てようとするのです。電子の動きと生命は切ってもきれない関係にあります。放射線の生体に対する作用も、その根底にある機構は電離であり、また、電子の励起によるフリーラジカルの発生です。これは生命のの基本原理と密接に関わり、最終的には放射線と生命の起源及び生物の進化の問題と関わってきます。放射線ホルミシスの研究によって生命科学の一大飛躍がもたらされるかもしれないでしょう。

電力中央研究所名誉特別顧問　服部博士

●放射線ホルミシス効果の安全性

【１】身体に悪い細胞は減少し、身体によい免疫細胞が増加。: 微量放射線を３週間マウスに照射すると、身体を守る最も重要な免疫細胞の数が著しく増加し、免疫系でもっとも大切な細胞分子が著しく増加した。その一方で身体を攻撃する異常な活性化細胞の数は減少し、炎症性や自己免疫疾患等の悪影響を与える細胞は出現せず、免疫系が理想状態におかれた。（これは放射線ホルミシスの効果の結果と考えられます）
【２】微量放射線をジワジワと当て続けると、通常のマウスよりも元気で健康に。: 高線量率照射(短時間に多量の放射線を照射すること)を数回行うと、例外なくマウスに癌の発生を確認できたが、低量の放射線を500日当て続けた場合は発ガン率は０％であった。（累積すると高線量率照射の照射量を上回る）しかもそのマウスは通常のマウスよりも遥かに毛並みも良く、若々しく活発であった。（これは放射線ホルミシス効果の安全性を示すと考えられます）
【３】病気のマウスに微量放射線を当て続けたところ、副作用無しに、免疫系の正常化を確認。: 重度の病気・障害を持っており、放置すると150日で死んでしまうマウスに低量線放射線を5週間当て続けた結果、以下の事が確認できた。
・身体を守る細胞が著しく増加し、全身の臓器・組織を攻撃する異常な細胞が大幅に減少。免疫系の理想状態が確認された。
・全身のリンパ節の腫れや蛋白尿、全身の血管炎、関節炎が抑制。
・脳・中枢神経の炎症や出血が著しく抑制。
・寿命が著しく延長。
・副作用は全く認められない。
（これらも放射線ホルミシスの効果の結果と考えられます）