■概日リズム睡眠障害

体内時計のリズムがずれる。
若い年代は午前中に眠気が起こる

「概日リズム」とは「体内時計のリズム」のことで、この「体内時計」 がずれるのが『概日リズム睡眠障害』です。お年寄りでは体内時計が前にずれる場合が多いのですが、 若い年代に多いのは後ろにずれるケースです。

▼症状
若い年代では、主に午前中に眠気が起こります。朝寝坊や夜更かしを繰り返し、体内時計が後ろにずれることが原因です。 朝になっても体内時計が目覚める状態でないため、朝起きられなかったり、午前中眠くて活動できなかったりします。 夜も、体内時計の眠る準備が遅くなるため、眠くなりません。いわゆる”時差ぼけ”と同じ状態です。

▼対処法
少しずつ早い時刻に起きるようにして、徐々に体内時計を早めていきます。 体内のリズムは、朝に太陽の光が目に入ることで調整されます。この仕組みを利用して、少し早く起きて 朝日を浴びる習慣を付けてください。1時間の早起きを2週間ほど続けると、眠くなる時刻も1時間早めることが できます。休日に遅くまで寝ていると体内時計は元に戻ってしまいますから、毎日同じ時刻に起きることが大切です。