睡眠を妨げる病気

睡眠を妨げる代表的な病気には、睡眠中に頻繁に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」や 睡眠中に足がむずむずしたり、ぴくっ動いて眠れなくなる「むずむず脚症候群、周期性四肢運動障害」、 夜十分に睡眠をとっていても、昼間に耐えられないほどの眠気に襲われる「ナルコレプシー」などがあります。


■不眠の原因となる睡眠の病気

病気が原因で熟睡できないことがある

何らかの病気が原因で、「睡眠が浅くなり熟睡できない」「寝付けない」などの不眠が起こることがあります。 その代表的な病気が、睡眠中に頻繁に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」と、 主に脚などに症状が現れる「むずむず脚症候群」「周期性四肢運動障害」です。 睡眠時無呼吸症候群は、最近よく知られるようになって来ましたが、自分では気づきにくく、 治療を受けずにいる人も多いと推測されます。

「足の裏やふくらはぎがむずむずする」「寝ている間に足がぴくっと動く」などの、足の不快な症状が不眠を 招くことがあります。その原因となる代表的な病気には、「むずむず脚症候群」と「周期性四肢運動障害」があり、 どちらも日本人の1~3%程度に起こっているとされています。 むずむず脚症候群と周期性四肢運動障害は、かつてはあまり知られていなかったため、見過ごされたり、 「末梢神経の障害」や「坐骨神経痛」と診断され、治療を行っても不眠が解消されないということも少なくありませんでした。 しかし最近では、これらの病気が原因となる足の不快感による不眠は、適切な治療を受けることによって 改善することができます。 脚のむずむずした感じで眠れなかったり、睡眠中の足のぴくつきを周りの人に指摘された場合は、 睡眠障害の治療を専門するとする医療機関や、精神科、神経内科などを、一度受診してみることをお勧めします。

一般に不眠症には睡眠薬が有効ですが、これらの病気では、睡眠薬の効果はありません。 適切な治療を受けることが大切です。


「睡眠時無呼吸症候群」
睡眠中に大きないびきをかき、何度も呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」。 日中の強い眠気を招くほか、高血圧や心筋梗塞、脳卒中などの合併症を引き起こす危険性もあります。 中年の肥満男性に多い病気ですが、あごの小さい人や、更年期以降の女性にもよく見られます。 肥満があって、大きないびきをかく人は特に注意が必要です。

むずむず脚症候群
「むずむず脚症候群」は、太ももやふくらはぎなどに、虫が這うような不快感が起こる症状で、 不快感は、皮膚ではなく、脚の内部に感じられるのが特徴です。 じっとしているのがつらく、なかなか寝付くことができなくなります。 脚を動かすとむずむず感は一時的に治まります。 この病気は日本人の2~3%に起こるとされ、中高年の女性に多いといわれています。

周期性四肢運動障害
周期性四肢運動障害」は、睡眠中に足首からぴくっとした動きが頻繁に起こる症状です。 動きの周期は、平均20~30秒間。重症になると、膝から下が動くこともあります。 中には上肢が動く場合もあります。多くの場合、患者さんは、自分の動きに気づきません。 しかし、脳が覚醒して眠りが浅くなり、熟睡感が得られなかったり、昼間に眠気が起こったりします。

ナルコレプシー
夜十分に睡眠をとっているのに、昼間に「耐えられないほどの眠気」に襲われ、 居眠りしてしまう病気を「ナルコレプシー」といいます。 あまり聞きなれない病名ですが、世界的に見ると、1000~2000人に1人発症するという、 決して少なくない病気です。 ナルコレプシーは、知らない人からは「怠け者」などと誤解されることも多く、 社会生活に大きく影響する病気ですが、治療や生活の工夫によって、 症状に悩まされずに生活を送ることも可能です。

▼その他
前立腺肥大症(夜間頻尿)、首や肩・腰の痛みなど。