■その他

▼若い年代の人と中高年の人では、体が必要とする睡眠量が違う
10~30歳代の活発に過ごす年代は、脳や体が必要とする睡眠量が多くなります。 しかし、加齢による代謝の変化や昼間の活動量の減少などにより、睡眠の欲求は、40歳代後半から少しずつ弱くなってきます。 65歳くらいになると、若いころと比べて必要な睡眠時間が1時間程度短くなることが多いため、 ”若いころと同じように睡眠をとろう”と思っても、それほど眠れないのです。 睡眠時間を必要以上に長くしようとすることも、睡眠の悩みの原因になります。 無理をして長く寝ようとしたり、長時間床に入っている必要はないのです。

▼睡眠を妨げる脚の病気
中高年になるとみられる、不眠の原因となる脚の病気に「むずむず脚症候群」と「周期性四肢運動障害」があります。 むずむず脚症候群とは、夜眠るとき脚にむずむずした感じや違和感が起こる病気です。 足を動かすと症状は楽になりますが、じっとしていられず、眠りが妨げられます。 周期性四肢運動障害は、”眠っている時に脚が”ピクンピクン”と動くことを繰り返す病気です。 本人は気づかないのですが、脚が動いたときに脳が目覚めてしまうので、熟睡感が得られず 昼間に眠気が起こります。これらの病気によって不眠が起こっている場合、精神科や神経内科などで 適切な治療を受けることで、不眠を改善できます。