高血圧対策に『緑茶』

緑茶には非常に多くの有効成分が含まれていますが、 その中でも特に注目に値するのが「カテキン」「テアニン」「カフェイン」です。 カテキンには、強力な抗酸化作用があり、活性酸素を強力に取り除きます。 また、カテキンは血圧降下剤と同じ働きをすること、また、コレステロール値や血糖値を下げ動脈硬化を防ぐ働きなどもあることから、 血液をサラサラにして血圧の上昇を防ぐことができます。 テアニンは脳に取込まれて血圧を下げる効果があるということが分かっています。 また同時に、神経細胞を保護してその障害を軽減する働きもあります。 昔は血圧と上昇させると考えられていたカフェインですが、高血圧との因果関係はないという研究結果や、 むしろ血圧を下げる効果があるという研究結果もでています。


■緑茶の優れた健康成分

多彩な健康効果を示すカテキン

お茶には、各種の健康によい栄養素が含まれています。甘み成分であるテアニン(アミノ酸の一種)、 苦味成分であるサポニン、渋み成分であるカテキン(=ポリフェノール)。 さらに、カフェイン、フラボノール、フッ素、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンAなども豊富です。 例えば、テアニン、カテキンによる高血圧や動脈硬化の予防、カフェインによる覚醒や疲労回復効果、 ビタミンCによるストレス解消、カテキンによる抗菌、抗ウィルス効果、フラボノールによる口臭抑制、 フッ素による虫歯予防。また、ビタミンC・E・Aは美肌・老化対策に役立つといわれており、 その健康効果は多岐にわたります。

近年、高血圧や糖尿病などの生活習慣病患者の増加が問題視されています。 特に成年男性では、「メタボリックシンドローム」への警鐘として、肥満対策が重要なテーマになっています。 太り気味の人が見逃せないのは、お茶に含まれるカテキン、テアニン、カフェインなどの相乗的健康効果です。 それらが協働して、食事で摂取した脂肪や糖分の消化・吸収を抑えて、体全体のエネルギー代謝を上昇させるため、 ダイエット効果が期待できます。 カテキンに備わる最大の働きは、何といっても強力な抗酸化力による各種癌予防への期待です。 癌や脳卒中をはじめとするさまざまな生活習慣病や老化の原因として、活性酸素の害が指摘されていることは どなたもご存知かと思います。この活性酸素を強力に取り除く働きがあるのです。 また、カテキンには、血液を流れるLDL(悪玉)コレステロールを取り除くと同時に傷ついた血管壁を修復して、 心臓病や脳卒中など命に関わる病気を招く動脈硬化を予防・改善する働きがあります。

最近になって血圧効果作用が注目を集めている「γ-アミノ酪酸(ギャバ)」という成分も、 緑茶には多く含まれています。

【関連項目】:『カテキン』