高血圧対策に『杜仲茶』

杜仲茶』に含まれる「ゲポニド酸」は高血圧を改善するという研究結果が報告がされており、 杜仲葉製品の中には「特定保健用食品」として認可されているものもあります。 また、杜仲茶は「アディポネクチン」を増やす効果があります。 アディポネクチンは、体内の脂肪を減少させる、肥満を軽減する、血圧を下げるなどの効果があり 動脈硬化を解消すると言われています。 杜仲茶は、『メタボリックシンドローム』を予防するお茶として有名です。


■高血圧対策に杜仲茶

小林製薬が行った実験では、正常高血圧患者と軽症高血圧者42人に対して、 杜仲葉配合飲料またはプラセボ飲料(杜仲茶に似た飲料)を1日に1回、12週間にわたって服用してもらいました。 その結果、杜仲葉を服用したグループは収縮期血圧が12週目で10.9mmHg降下し、拡張期血圧も12週目で6.0mmHg降下した、 と報告されています。杜仲茶が高血圧に有効な理由は、その成分である「ゲポニド酸」にあります。 血圧が上がる原因のひとつは、血管が狭くなって血管壁に対する血液の圧力が大きくなることですが、 ゲポニド酸は、副交感神経を刺激して末梢血管を拡張する作用を持っています。 血管が広がると血液循環がよくなり、血流の抵抗が減って血圧の上昇が抑えられます。

杜仲葉は効き目が穏やかで副作用もありません。 高血圧症から来る腰の痛み、歩行困難、血栓、しびれ、偏頭痛などにも効果を発揮します。 血圧の気になる人や、狭心症や心筋梗塞を心配している人にとって、副作用のない杜仲葉は心強い味方と言えるでしょう。 また反対に低血圧症の場合には、逆に血圧を正常値に引き上げる作用があります。

また、杜仲葉に含まれるもうひとつの代表的成分、「ピノレジノールジグリコシド」には利尿作用があり、 ナトリウムの排泄を促進させます。さらに杜仲茶には、高血圧の食事療法に不可欠なカリウム、マグネシウム、 カルシウム、亜鉛などのミネラルも含まれています。