動脈硬化・高血圧対策に『黒豆茶』
『黒豆茶』には、食物繊維やイソフラボンが豊富に含まれています。 さらに、アントシアニン、大豆レシチン、大豆サポニン等の成分も含まれており、 大豆タンパク質が分解してできる物質(ペプチド)には肥満を防止する、血圧を下げる、 動脈硬化を予防するといった働きがあると言われています。
■「黒豆茶」とは?
『黒豆』は中国では、「黒豆衣」と呼ばれ、五臓の中でも肝臓の働きを促す補腎作用を持つと言われ、 漢方処方の中で利用されてきました。黒豆の中には「イソフラボン、サポニン、アントシアニン」という成分がたっぷり含まれています。 黒豆等の「大豆食品」を毎日食べる人はほとんどとらない人に比べて、乳ガンの発生率が4割も減少する、 という調査結果が厚生労働省から発表されました。 これは大豆に含まれる「イソフラボン」の作用といわれています。 イソフラボンは女性ホルモン(植物性・エストロゲン)に似た働きををして、美肌効果があり、 更年期障害、骨粗鬆症などを予防改善します。
また、「サポニン」は過酸化脂質の生成を抑制することから、ドロドロの血液もサラサラに変えてしまう 効果が期待でき、黒い色のアントシアニンは抗酸化作用が強く活性酸素から体やお肌を守ってくれますし、 ブルーベリーなどにも多く含まれることから良く知られていますが、 視力の向上などにも力を発揮してくれるようです。
さらに、「大豆タンパク質」は肉類のタンパク質とは違い、コレステロールを減らす働きがあり、 大豆タンパク質が分解してできる物質(ペプチド)には肥満防止、血圧降下、動脈硬化を予防する働きがあると言われており、 「大豆レシチン」は脳の働きにも欠かせない栄養素で、記憶や学習能力を高め、ボケを防止します。
■黒豆の降圧効果
最大血圧が80mmHg下がった人もいる
平熱が36.5℃未満の低体温に悩む人が女性を中心に増えており、この主な原因として、血液の汚れと滞りが 考えられます。通常、血管の中を通る血液はサラサラと流れています。ところが、過食や変色、運動不足などが続くと、 血液中に糖や脂肪がだぶつき、赤血球・白血球・血小板といった血液成分の粘着度を高めます。 これによって血流が滞り、体温の低下を招いてしまうのです。 このような状態を改善するには、まず、食生活を改善することが必要になります。
血液をサラサラにして血流を改善するといわれている食品は数多くありますが、 私たち日本人が昔から食べている食品の中で、血流促進作用があるという点で特に優れているのは『黒豆』 だといわれています。実際、ある医師が、高血圧患者に黒豆の煮汁を1ヶ月間飲んでもらう試験を行ったところ、 約9割の人の血圧がわずか1ヶ月で大幅に改善した、という結果が出ています。 その調査の対象となったのは30~90代の男女31人で、試験前の平均血圧は、最大血圧が174mmHg(正常値は130mmHg)、 最小血圧が106mmHg(正常値は85mmHg未満)でした。 そして、試験の開始日から毎日300~400mlの黒豆の煮汁を飲んでもらったところ、1ヵ月後の平均血圧は、 最大血圧が135mmHg、最小血圧が81mmHgまで下がっていました。 また、この試験では、黒豆の煮汁を飲み始めてからわずか2週間で、最大血圧が220mmHgから138mmHg、 下がりにくい最小血圧も115mmHgから80mmHgへと著しく下がった人がいました。