■メラトニン受容体作動薬はどう違う?
メラトニン受容体作動薬は体内時計機構に作用する薬で、昼から夜へのスイッチを切り替えるように働きます。 不規則な生活や昼夜のメリハリがないために体内時計が乱れているタイプの不眠では、リズムの調整を助ける効果が期待できます。 一般に比較的軽症の不眠症に適し、特に高齢者など、ベンゾジアゼピン受容体作動薬で副作用が問題になりやすかった人にも使いやすい薬です。 ただし抗不安作用がないため、不眠が長く続いて、眠ることに対する不安やこだわりが強くなっている人には、あまり効果がありません。 また、ラメルテオンは1週間以上使い続けないと効果が現れないので、眠れない時に使う頓服で使うには適しません。