■睡眠薬にはどんな副作用がある?
ベンゾジアゼピン受容体作動薬の主な副作用には次の6つがあります。
- ▼持ち越し効果
- 眠りを促す睡眠薬本来の作用も、必要な時間を超えて続くと副作用となり、日中に眠くなったり、だるくなったりします。
- ▼筋弛緩作用
- 筋肉に力が入らないために、ふらついたり転びやすくなったりします。 特に高齢者に起こりやすく、夜間にトイレに起きた時など、転倒に注意が必要です。
- ▼記憶障害
- 薬を飲んでから寝付くまでの間や、夜中に起きた時などの記憶が一時的に抜けてしまうことがあります。
- ▼奇異反応
- 夜中に興奮したり、錯乱した状態になったりすることがあります。 過食になる人が女性に多く見られます。
- ▼反跳性不眠
- 飲み続けていた睡眠薬を急にやめると、リバウンドが起きて、ひどい不眠になることがあります。
- ▼退薬症候
- 飲み続けていた睡眠薬を急にやめたときに起こる離脱症状で、不安やイライラ、手足の震えなどが起こります。
持ち越し効果や筋弛緩作用は消失半減期が長い薬で出やすく、記憶障害や奇異反応、反跳性不眠、退薬症候は半減期が短い薬で出やすいようです。 いずれもメラトニン受容体作動薬では起こりません。