■降圧薬を飲むと最大血圧100ミリ、最小血圧70ミリとずいぶん低くなることがり心配です。 降圧薬で血圧が下がりすぎることがありますか?

【答】

最大血圧110ミリ、最小血圧70ミリというと、それまで高血圧に悩んでいた人からすると、確かに下がりすぎと感じるかもしれません。 ただ、この程度の数値であれば、血圧が低すぎるということはありません。 高血圧の専門家の間では、体のだるさ・立ちくらみ・めまい・胸部圧迫感・無気力などの自覚症状が現れない限り、 血圧が下がりすぎていると考えないのが一般的です。逆に言えば、こうした症状が強く出る場合は、 血圧の下がり過ぎが疑われることになります。 降圧薬を服用していて、もしこうした症状が強く現れるようなら主治医に相談してください。

降圧薬の服用で血圧が下がりすぎる場合、脱尿が関係していることも少なくありません。 下痢が続いたり、たくさん汗をかいたりして脱水状態に陥ると、血液量が減って血圧が下がりやすくなるのです。 特に高齢者ではのどの渇きの自覚が乏しく脱水状態に陥りがちなので、意識して水分を摂りましょう。 また、服用の仕方にも注意が必要です。朝昼晩に飲む降圧薬を、朝飲み忘れたからといって昼に2回分飲むと、 血圧が下がりすぎてしまいます。このような場合は、1回分だけ服用してください。